風俗嬢も作家も個人事業主であるが個人で開業するよりはずっと恵まれてるはずだよ
さて、なろうに代表される無料web小説作家やツイッターやピクシブなどからの漫画家の拾い上げは、作家使い捨て時代の始まりという人も結構います。
実際小説でも漫画でも新人賞を取るという人は一年でもせいぜい何人、何十人でしたが、無料Web小説や無料webの漫画家からの拾い上げが始まった後のデビュー数は桁がひとつ違うでしょうし、その分売れずに打ち切りを食らった作家も実際増えてるでしょう。
実際なろうなんかだと、連載が始まったばかりの作品に書籍化の打診が来たりしてますし、編集者さんも青田買いというか博打してるという意識は絶対あると思いますけどね。
で、まあ実際は本を出してはみたけど全く売れなくて二巻以降の続編などは出せなくて、WEBもエタり、結局使い捨てにされているように見える作家の発言がツイッターやなろうの活動報告で直接見えるようになったのでそういうイメージが強くなったのもあるのでしょう。
第一次ファンタジーラノベブームの末期、学園モノの末期などには即打ち切りの商用作品も実は結構あったと思いますが特に第一次ファンタジーラノベブームの末期はネットがまだ普及していませんでしたしね。
でも、風俗の男子従業員をやっていたり、過去に飲食業を開業をしてみたり、実際に書籍化してみたりして思いますが、飲食業を開業するには少なくとも何百万、普通は何千万の初期投資や運転資金が必要だったりしますが、開業した飲食店で生き残れるのは1年で40%、3年で30%、5年で15%、10年後だと3%以下だそうで、速攻で潰れた場合は利益どころか何千万の借金を背負うだけだったりすることも少なくありません。
しかし、風俗嬢や作家はそういった開業資金を風俗店や出版社に出してもらっているようなものです。
自費出版の場合はまた話が違ってきますけどね。
店が暇だから稼げない、出版社が押さえた棚の位置が悪いから本が売れない。
そういったことも実際はあるでしょう。
しかし風俗店や出版社がこちらでもやれることはやるからこういう方法で宣伝してね、風俗の場合はブログや写メ日記、出版の場合は活動報告やツイッターでの書き込みが多いですがそれらをやらないで稼げない売れないと言っていてもそりゃ当然でしょという気はします。
風俗において稼げるという基準は週5日出勤で月15日、1日7時間働いた場合で。
・月収~30万円:風俗では稼げない。
・月収30~60万円:風俗では平均的。
・月収60万円以上~:風俗でも稼げている部類。
ですが、稼げない女の子ほど写メ日記で自分をアピールすることをサボっているんですよね。
理由は”効果ないから””面倒くさいから”などですが、お客さんにアピールする機会を自分からステテておいて稼げないとか言っていてもね、という感じです。
実際稼げる女の子は”出勤したときに出勤したことを上げる””帰るときにお客さんへのお礼を上げる””予約が空いている時間があることを上げる”などをちゃんとしてお客さんへアピールしてますからね。
写メ日記の写真はお店が修正するパネル写真や宣伝文句よりはずっと信用できるからそれを見て確かめたいというお客さんも多いですが、単純に”私と遊んでくれてありがとう”というお礼があるだけでもまたこの子で遊ぼうとなるものです。
とはいえ作家の宣伝は正直言って下手なことが多いと思います。
作家は物を売るために文章を書くコピーライターではないし、だいたい動線の概念も知らない人のほうが多い気がします。
もっとも本来なら作家の仕事に自分の作品の宣伝は入っていなかったし、そういう宣伝をどのようにかけばいいかのアドバイスは編集さんがするべきでしょうね。
私は吉原の話の告知が可能になったときに風俗の受付に異動になってしまって正直宣伝どころではなかったのですが、ちゃんとアドバイスはもらってました。
そして、書籍の発売の宣伝をする場合は「発売日」「レーベル」「タイトル」「表紙のイラスト」「作者名」「あらすじ」「作品のセールスポイント」などをきちっとまとめてどういう作品か読者にわかりやすくアピールするのも大事でしょうし、これはなろうで読んでもらうために大事なことと結構かぶってるとも思います。
私の吉原のお話などは監修もしてもらった吉原大門跡のすぐそばにある遊郭・赤線関連の専門書店「カストリ書房」さんに献本したりすればよかったなーとおもいますが、当時はそんな余裕はなかったのですよね……そうおもうと残念ではあります。
それはともかく莫大な金額の独立開業資金を必要としないで個人事業主になれるというのは結構恵まれてると思うのですよ。
編集さんも仕事はやめないでくださいというのは専業作家だけで食っていくのは難しいですよということを誰よりもわかってるからでしょうし。




