面白いとはなんなのか?
さて面白いというのは個人差があるのでしょうけど、私は以前に”物語などを面白くするには作者と読者の欠乏している欲求を満たしつつ好奇心も持たすというのが重要なのかも”と言うエッセイを書いております。
個人的に面白いと言うのは”嬉しい”という感情であり不安や不満の存在とその不安や不満が解消されることによってわきものではないかと思います。
嬉しいと似た感情に”楽しい”がありますがこちらは不安や不満の存在がなくて安心と言う状態だけがあれば成立するものかと。
糸井重里さんは面白さは「共感性」+「意外性」というものであると言っていまして、つまり面白さというのは好奇心を満たすものであるということなのであろうとは思います。
しかしながらそれだと時代劇や追放モノ、悪役令嬢者のようなほとんど展開が読めてしまう「勧善懲悪」的な作品に対して面白いと感じる理由がわかりませんね。
しかし以前書いた”創作における刺激と癒しは厳密に言えば恐怖と安心”で書いたようにドーパミンやβ-エンドルフィンは報酬系として安心したときに出るわけです。
で、例えば時代劇などで善良な町民が悪役の奉行などに殺されたりしていると、脳は危険などの感情に対しては他人と自分の区別がつかないので視聴者は命の危険と言う不安を感じているところで、最終的には悪人の側の侍などがバッタバッタ切り倒され、視聴者の驚異となるものが消失するという安心感をえられるわけですね。
つまり視聴者自体は話の展開が予測できても擬似的に危険と安心を感じることで好奇心とは関係なく楽しいと感じるわけでしょう。
ワンピースの人気も敵味方のわかりやすさと悪役は悪役らしいことなどにあるのではないかと思います。
このあたりは幽遊白書やハンターハンター、ジョジョなどの面白さと違うところかなと。
あと男性主人公のパーティ追放と女性主人公の婚約破棄はどちらもザマアですが、男性は有力なパーティから追放され、その後見返すのに対して、女性王子のような高い地位や財産を持ってる男から、婚約破棄されるけど、もっといい男を見つけて見返すのが多いのは”男はBluetoothのよう。 近くにいると繋がっているけど、離れると他のデバイスを探し始める。 女はWi-Fiのよう。 接続可能なデバイスをすべて見ていて、.その中で最も強いものと繋がる。”とか”男は異性を名前をつけて保存、女は異性を上書き保存”という男女の差で基本的に男はライバルが多く女性を養わないといけないので肩書や財力などでいい女と恋愛や結婚ができるかどうか決まるけど、女性は容姿が普通以上であれば多くの男に言い寄られ男性に養われるのが普通なので異性に対しての恋愛に肩書や財力は基本的に必要ではないというのがあるのではないかなと。
男は肩書や財力さえあればいくらでもカネ目当てに女が寄ってくると言う認識が、ハーレムヒロインを成立させそれ故にヒロインとの恋愛描写があんまりなくても、最強主人公はモテるとなるのが現実の肩書も財力もある男を見て思うことなのかも。
金があればモテるというのはあくまでも金が目当てなのであってその男性の人間との恋愛はどうでも良いのでしょうね。
逆に婚約破棄やハーレクイン、少女漫画、レディコミ、童話のシンデレラ等を見ると、女性は財力や高い能力や肩書を持った男性に”偶然”見初められて幸せな恋愛や結婚をするほうが好きなのでしょう。
婚約破棄の場合は財力や地位はあるけど明らかに頭がおかしい王子と縁を切ってもらってまともな男性と恋愛や結婚をすると言うのが安心なのでしょうし、ハーレクイン、少女漫画、レディコミなどはごく普通の容姿や会社で働いていてもあまり高いとは言えない能力のヒロインにイケメンで超絶有能な大富豪や社長や上司などが惚れてくれ周りから守ってくれるというのがいいのでしょうね。
男は性行為と恋愛感情があまりリンクしてないけど、女は性行為と恋愛感情が密接に関係しているということなのかもしれません。




