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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2019年1月

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個人的により面白いという作品を作りたいと思うなら、エタらせないで第一章完結でもいいから物語は完結をちゃんとさせたほうが良いと思う。

 あくまでも個人的な意見ですが、今書いている作品がいまいち受けないからとエタらせて新しい作品を書くというのはあまり良いものではないと思います。


 例えば、田中芳樹先生の作品の銀河英雄伝説や七都市物語などは大好きですが、灼熱の竜騎兵の続きはどうなるの? とかタイタニアやアルスラーン戦記は勢いがあるときに書ききるべきだった。


 と私は思ってます。


 タイタニアやアルスラーン戦記はちゃんと完結した分ましだとも思っていたりしますけど。


 え? 創竜伝? 知らない子ですね。


 最近は講談社ラノベ文庫で買った作品が私は面白いと続編を期待しているのですが、2作品連続で2巻打ち切りになっているっぽくて悲しい思いをしていたりもしますし。


 無論、お金を出して買った作品だからこそ続きが読めないままで止まってるというのが大きいのもあるのでしょうけど、なろうの無料作品でも突然エタってしまって悲しい思いをした作品はたくさんあります。


 作品を完結させることは大事で特定のシーンを描いた序盤は凄く面白いけど、途中でエタった作品には実際は価値がなく、あまり面白くないけど、ちゃんと完結して一つの物語として話がまとまった作品にこそ価値が得られるものだと私は思うのです。


 最初のつかみだけはうけるけどその後の続きは面白く書くことができないなら、短編で書いてスッキリ完結させたほうがいいと思うんですよね。


 マラソンにたとえるなら最後まで走りきることより、最初の1キロのタイムだけ気にして何度もリタイヤしてスタートからやり直しているようなものと感じるのです。


 文章とイラストは違うかもしれませんが、一見うまいけどできかけで放置されてるイラストとそこまでうまくないけど完成しているイラストではどちらに価値があるでしょうか。


 お笑い芸人が話を披露している途中で受けないからと退場したら観客はどう思うか。


 安くてギアの付いていない自転車とギアは付いてるけどタイヤの付いててない自転車ではどちらが価値があるでしょうか。


 完成すれば立派になるはずだけど立てかけで放置された家とそこまで立派でないけどちゃんと完成している家はどちらが価値があるでしょうか。


 なろうだと毎日更新でその場が楽しめれればいいという風潮も強いですし、最初に埋もれればまずその後にリカバリーするのはかなり困難なのも事実です。


 自転車や家のような実用のあるものと物語やイラストのような娯楽目的のものは違うという人もいるでしょうけど、個人的にはエタばかりだとこの作者はそもそも物語を完成させることができ無いのではないか、また途中で放り出すのではないかと読者に思われる可能性も高くなると思います。


 そして作者としても完結してからでないとその作品が受けなかった原因を考えるというのは難しいと思うのですね。


 失敗は成功の母ですがそれは失敗原因を理解してそれを繰り返さないことで成功に近づくのだと思います。


 そしてある程度話のゴール地点を定めて10万文字程度で話を一度完結させる、第一章完結みたいな書き方をできるようになるのは書籍化を目指しているならば、書籍化した際に一冊の本として読める文章に改稿することにも役に立つと思います。


 面白いアイデアが思いついたので並行連載をするとかは同時の執筆が可能ならどんどんやっていっていいとも思いますけどね。

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