創作における刺激はおそらく擬似的な恐怖と期待と安心
さて、小さな子供が滑り台やブランコが大好きだったり、ウォータースライダーやジェットコースターなどの絶叫系アトラクションは大人にも人気だったり、はるか上空から落下するスカイダイビングやバンジージャンプなどは落下という明確な恐怖という刺激を求めて行うものでしょう。
その他ホラー映画やお化け屋敷のようなアトラクションや肝試しなども恐怖という刺激を求めて行うものでしょうね。
恐怖を感じると人間はノルアドレナリンという脳内物質が出るわけですが、この物質が出ると人間は注意力や集中力が高まり、脳も含めた体を活動モードに切りわります。
このときは通常とは違う”冴えた”感覚になるので、恐怖と縁遠い生活を送ってる人間には短時間であれば良い緊張感をもたらすのですね。
しかし通常から職場や家族などの人間関係などで強い恐怖や不快感などのストレスを受けているとこれが出続けて疲れてしまいかえって集中力が下がってしまうのですけどね。
なろう系小説や日常系アニメや漫画はストレスフリーとか癒しと呼ばれているわけですが、この場合はおそらくβ-エンドルフィンが出ているのだと思います。
β-エンドルフィンは食欲、睡眠欲、生存欲、本能などが肉体的に満足すると分泌される脳内物質でギャンブルで大当たりしたときなどにも出ているようですね。
似たような効果があるドーパミンは「何かを成功するかも・得られるかもという期待感」「精神的な成功」などの爽快感により出て他人に褒められたという経験や、自分が設定した目標を達成した達成感により出るようです。
ザマア展開のようなドン底からの成功の物語を読んでで出てるのはおそらくこれでしょうね。
ドーパミンやβ-エンドルフィンは報酬系、アドレナリンやノルアドレナリンは嫌悪系と呼ばれるようですがどちらも視覚や聴覚などの情報による刺激ではあるのですね。
そして例えばホラー映画やロボット物の戦争アニメなどでも主人公には殺人者とか敵のロボットなどの危険は近づくが最終的に主人公は殺されることはないという安心感というのが前提にあってこそ恐怖というものを楽しめるのではないかなと思います。
ミストやファニーゲームみたいに最後まで胸糞悪い映画もあるし、最後には助かるとはいえ主人公が肉体的に痛い目にあう映画もありますけど。
私は単純に何々と何々に分けて考えることが多いですけども、実際は報酬系の刺激と嫌悪系の刺激が同時に作用することもありますし、娯楽作品も安心感だけとか危機感だけとかではなくて爽快感や危機感とは違うドキドキとかじれったさなどもあるはずなので実際はそんなに単純なわけではないですけどね。
安心感が強いの順でならべていくならは、いわゆるきらら系といわゆる男の出てこない日常系、>童話>コメディ作品>なろう系ハイファンタジー>スポーツ系漫画アニメドラマ>多くの学園系ラブコメ>多くの演劇>格闘系や戦記物>刑事ドラマ、ミステリ>デスゲーム系、ホラー、サスペンス、戦争、という感じでしょうか。
アニメは癒やし実写は刺激と前は書きましたし、実際そう言う傾向は強いと思います。
ですが学園アニメでもAnotherとかひぐらし、スクイズのような恐怖刺激の多い作品もありますし、テルマエロマエや聖お兄さんの実写化みたいな刺激の少ない作品の実写化もあります。
実写とか漫画とかアニメという大きなくくりでまとめてしまうのも実際とのズレが大きくなってしまうのかもしれませんね。




