シンカリオンは明るいエヴァと言われてるようだけどむしろガオガイガーに近いように私には見える
さて、dアニメで見始めた”新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION”最近ではかなり評判のいいロボットアニメのようで、ツイッターでは明るいエヴァという評判が多いようなんですけど、私が見た限りむしろ勇者王ガオガイガーに近いように思うんです。
ガンダムにしてもエヴァンゲリオンにしてもガオガイガーにしてもシンカリオンにしても父親の開発したロボットに乗って戦うと言う意味ではロボットアニメの伝統ではあるんですけど、シンカリオンは両親に妹も居て家族の仲が非常に円満と言うのは時代の変化なのかなと言う気がします。
ガンダムのアムロの母親は父親で技術者であるテム・レイを捨てて地球に残って愛人と生活していて、父親であるテム・レイともアムロともつながりが少ない。
父親のテム・レイは最終的に酸素欠乏症でおかしくなってしまうことで家族とのつながりは壊れてしまいますね。
エヴァのシンジの母親はエヴァ初号機に取り込まれていてそのサルベージが父親であるゲンドウの最大の願いでゲンドウが固執してるけど、シンジには幼いときに失ってしまったのでよくわからない存在。
父親のゲンドウは最終的にはサードインパクトでLCLになってると思われる。
こちらはそもそも家族関係が破綻してるように見えます。
ガオガイガーの主人公獅子王凱の母親の絆が宇宙での事故で死亡。
父親の獅子王麗雄もお話の途中で木星に墜落して死亡。
と家族との関係に何らかの欠乏があったように思いますし、ガンダムのアムロやエヴァのシンジは戦いたくなくても最初は無理やり戦わされてました。
獅子王凱は何度も死にかけてますけど、戦いから逃げたいと思うことはなかったように思います、ガオガイガーファイナルでちょっと心が折れかけたことはありましたけど。
で、シンカリオンですけど主人公隼人は「お父さんの力になりたい」と自ら志願したことでE5はやぶさの運転士として起用され見事に謎の敵を撃退しています。
そして父親は子供を戦いに駆り出すことに苦悩したりもしますけど最終的には『大人が子供を守る時代』から『子供と大人が共に守る時代』に代わったということで積極的にバックアップする方向になっていくのですね。
このあたりは大人が自分のことしか考えずチルドレンを道具としか思っていないエヴァとは全く違いますね。
ここでシンカリオンの母親や妹についてですが、母親はロボットの操縦に対しては父親を信頼して、知らないふりをするという方向で見守り、妹はロボットの情報は知らないけど基本的に仲のいい兄妹という立場ですね。
シンカリオンでは家族がかけることはなくて皆が皆を信頼しあってる理想的な家族だったりするのですが、逆に言えばそういった家族像をフィクションに持ち込むことで視聴者がそういった家族に憧れホッとする時代になってしまったのだろうかという気もしますけどね。




