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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2018年11月

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物語で目新しさは大事だけど、物語というのは主人公が存在することで何かが変化するというのがもっと大事なんでしょう

 さて幼女戦記のコミカライズの最新刊を読みたいのですが蔦屋のレンタルに入ったのが一冊だけと冊数が少ないのでしばらくは難しいかなという感じで最新話が当分読めそうにない上に聖☆お兄さんの最新刊を16巻でなく15巻と勘違いして同じものを2冊買ってしまってちょっと凹んでいたりします。


 実にお間抜けですね。


 それはともかく幼女戦記や魔法科高校の劣等生は魔法という存在に対して古臭い杖ではなく演算宝珠や拳銃型デバイスという科学的な物を媒体として魔法の素養があるものであれば魔法を使うのが格段に楽になったというのが実は読者にとっては意外と目新しさだったのかもと思いました。


 もちろん普通のファンタジーなどでも魔法を教える学校のような施設と言う存在自体は珍しくなくて、魔法を体系的な学問として習得させるのだというのはそれこそTRPGのソード・ワールドの頃からあるわけですけどね。


 そして基本的にストーリーと言うのは、「主人公がその作品にいることで時間とともに何かが変化する、その変化の過程を面白くなるように書き表したもの」だと思います。


 まあ、バットエンドなものとか変化? いやいや理解不能だよ、なものもありますけど。


 きらら系みたいな完全な日常系漫画でも細かい変化はあって、たとえばあずまんがでも、けいおんでも、ゆるキャンでも新たな人間関係の構築や目標に対しての行動の達成などは行われていますね。


 これらは本来は主人公の変化とか成長で表されることが多いですが、主人公自体は変化しなくても主人公の存在によって周囲の人間に何らかの変化があるというものでも良いのでしょう。


 最もWEB小説はこまめな更新が必要ということもあり変化要素が紙の商業作品より大きくないのかもしれませんけどね。


 ちなみに私はなにかを書くときに特にプロットは決めていません。


 キャラクターも主要人物は脳内設定を決めますけど、脇キャラは結構適当です。


 ただ、歴史物や転移物を書くときは”普通の人でもなんか名前は聞いたことはあるけど、たぶん詳しくは知らない”ような国や時代人物をなるべくテーマにして書いているつもりです。


 歴史戦記物だと巴御前・楠木正成・ナポレオン・島津義久・董卓など。


 張飛にさらわれて嫁さんになった夏侯月姫とかフランシスコ・カブラルみたいな更にマイナーな人物も居ますね。


 けど、大体は名前はきいたことはあるけど、彼等の人生などの詳しい事を知ってるかというとあんま知らないという人が多いと思います。


 転移物は古代エジプト・アメリカインディアンのホピ・縄文時代日本・オリエントのエリコ・東南アジアのスンダランドとこちらはどんどんマイナーになってきてしまって居ますので読者数も減っていってますけどね。


 もともと古代エジプトの話を書くきっかけになったのはPecoさんの活動報告での”面白いかなーと思って別に書く気はない捨てアイディアの話”というものを拾って古代のエジプトの話を書いたのです。


 その結果読者さんから古代エジプトは意外と知らないことが多くて奴隷の扱いとかが意外だった、それを知れたのが面白かったですよ、と言う人が多かったのでいろいろ転移やら転生やらさせた作品を書いてるのですね。


 そしてその系列で吉原の話も書いてみたらたくさんの方に読んでもらえたのです。


 基本的には主人公が存在することで環境が良い方向へ変わる話だから楽しんでもらえたのでしょう。


 ザマアだと権力を持つ嫌な奴を叩き落とすのが喜ばれますけど、環境的に恵まれていない人が良い環境になっていくというのも実は悪くない変化だと思いますよ。


 もしくは読者の知らないことを書くことでそういったことを知ってもらうというのも読者さんの中での変化をもたらすのが楽しいのかも知れません。


 まあ、これは小説ではないと言われたりもしますしご都合主義がすぎる友いわれますけど。


 逆に、コメディチックな話とかはおっさんホイホイに意図的にしていたりします。


 こっちは分かる人にわかって楽しんでもらえればいいのです。

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