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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2018年10月

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プロの定義ってなんだろう? 

 さて、以前私の活動報告でのやり取りだったか、ツイッターでのやり取りだったかちょっと忘れてしまいましたが、プロ作家の定義ってなんだろうという話をしたことがありました。


 私は書籍化して出版して金を出して本を買ってもらった視点でプロなんじゃないかな、ジャンプの十週打ち切りでも連載して作品を載せた人もそうだと思うし、とその時は考えていたのですが、どうも違うっぽい感じです。


 プロの定義っていうのはサービスや作品に対してお金を出してくれ、なおかつそれを繰り返してくれるお得意さん、作家だと本を買ってくれるファンが作家の食い扶持を上回るだけいて、なおかつそれが将来的にもある程度継続できる人の事のなんじゃないかなと今では思っていたりします。


 風俗嬢でも”自分でお得意さんを捕まえて定期的なtリピーターがいる女の子”と”お得意さんがいないで店の写真でようやく選ばれたり、指名なしのフリーで入ったお客さんにしかつけない女の子”がいますが、プロと言えるのは前者のお得意さんがいて定期的にリピートしてくれる女の子だけなのかもしれません。


 これは店にとっても女の子にとってもお得意さんにとっても皆が満足するウィンウインの関係を築けているということでしょう。


 そういうお得意さんがいる女の子は10年前なら月に百万円稼いでいたりもしていたものですが、現在では月50万安定して稼げれば良いほうではあったりします。


 それでも下手な会社員よりは稼いでますけどね。


 一方、リピートしてくれるお得意さんがいない女の子は下手すれば月15万くらいしか稼げないのでだいたい、生活の補助のための夜のバイトか、専門でやってる場合は風俗はやめて昼職についたりバイトしたりすることになります。


 だってそうしないと食べていけないのですから。


 お店もそういった女の子はお客さんを店から離れさせる可能性が高く、お客さんも大金を溝に捨てた思ったりしますのでルーズルーズな誰一人得しない関係となってしまいます。


 なので稼げそうにない女の子は面接で落とすのも大事なんですけどね。


 風俗の雇われ店長の場合は損益分岐点である月1000万円、一日あたりだと33万円ちょっとの売上をあげられるかどうか、がその資格なのでしょう。


 60分で2万円なら一日33万円ちょっとなんて簡単じゃ? と思うかもしれませんがデリヘルが増え過ぎたり、安価なオナクラ・手コキ・ビデオボックスなどに客を取られたり、そもそも1時間で2万円もかかるってコスパ悪すぎじゃね? と言う若い人も増えてるっぽくて最近は全然簡単じゃありません。


 で、なろうからの書籍化というのは出版編集さんが風俗の店長、声をかけられた作家さんが風俗嬢に近いのでしょう。


 基本的に風俗店も出版社も宣伝はするけど、風俗嬢も作家さんも独立事業主なので、風俗店も編集さんも売れるためのアドバイスはするけど、それで実際に売れるかどうかは風俗嬢や書籍化作家当人の行動次第であると思います。


 まあ風俗嬢ほど書籍化作家さんはお客さんとの距離は近くないですけどね。


 なので書籍化した作家さんでもプロの作家と言えるのはその人の作品を繰り返し購入してくれるファンが食い扶持を稼げる程度いるというのがプロと言ってもいい状態なのかなと思ったのですね。


 そもそもよほど売れてる人でも小説作家の場合は兼業だったりするので、このように定義してしまうとプロ小説家と言える人はかなり少ないのかもしれませんけど。


 逆に同人活動でファンによって食い扶持が稼げるようになってるならプロと言っても良いような気もします。

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