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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2018年10月

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日常系アニメや童話なんかはともかく主人公に反抗的なキャラや抑圧的な展開のない異世界ファンタジーのなろう系が叩かれるのはそういった作品をこのむなろう読者の好む設定が逆に嫌だという人がいるからだろうね

 なろう読者の多くはヒロインが反抗的だったり敵にやられたりする展開や鬱展開を嫌うと言うのはよく言われますが、そういった要素のない作品を求めるのは別になろうに限ったことではなくて、むしろ漫画やアニメのほうが先に取り入れていたものがなろうで目につくようになったと言う部分が多いような気がします。


 どっちかといえば日常生活でのストレスの多い人が”キャラクターが普通に生活して特に大きな事件は何も起きない”というあずまんが大王やけいおん、らき☆すたなどのきらら枠アニメなどをみて”ああ、何も起きないっていいなー”とのんびりして癒やされるというのはたしかにわかります。


 ガラケーが壊れたのでスマホに買い替えて一ヶ月無料だからとつけたdアニメでゆるキャンを見ていたら、3年くらい前の3月に奥多摩のキャンプ場で、ソロキャンプして知覚の温泉入ったり薪に火をつけるのに苦労した後、網で肉やソーセージを焼いて食べたのが無性に美味しかったり、夜中の雨で寝袋が濡れて大変だったりしたことを思い出しましたが、またいつか行きたいものです。


 その話の中で辛いことや悲しい事が起きたりしないという日常系の安心感は、辛いことが多いと感じている視聴者の現実逃避であると言われても、実際失敗したり成績が悪くて怒られたりして仕事がしんどい人は多いでしょうし、寝不足の時は小説を書こうとしても頭の中に文章がまったく思い浮かばないので、気軽な日常系アニメを見たりブラウザゲームをするほうが楽しいのは事実だと私も思います。


 なので日常系アニメも悪いものではないと私は思ったりします。


 ごちうさとかゆるキャンとか好きですし。


 ただ日常系作品自体がけいおんやらき☆すたのヒットもあってその後アニメ化される数が多すぎるようになり、しかも大抵の日常系作品の原作は月間や隔月で数ページの4コママンガの連載で年に単行本が1冊出るかどうかも分からない進みの遅いものが多くて、しかも話そのものは物語として深く語り合える背景設定や謎解きなどの要素もないから、作品そのもの話のネタが尽きて、アニメ終了後は多くの人が離れていき、ちょっと立って二期を作ってもあまりヒットしないようになり、現状では日常ものもあまり多くはなくなってしまいました。


 エヴァンゲリオンなんかはそういう背景設定に関しての謎解きなどがずいぶん流行りましたが、世界系も今はパットしませんけどね。


 ただストーリは存在せずキャラクターの設定も最小限での萌え要素が売りと言うのはソシャゲのほうがおそらく有利でしょうから、今後の日常系アニメはポツポツそれなりにヒットという程度で収まるでしょうし、なろうでは”私、能力は平均値でって言ったよね!”のヒットの後、同じような女性主人公と女性キャラばかりの日常系っぽい作品が少し増えた時期がありましたが、現状今ひとつジャンルとして定着してる気はしません。


 あ、これは評価が悪いということではないですよ。


 ただ日常系は飽きられやすい傾向は漫画・アニメにもありますが、小説だと同じようなことの繰り返しですぐにダレる傾向が強い気がします。


 でまあ、特に何不自由のない生活をしてる、公務員が横領して愛人に金を貢いだり、専業主婦が不倫にはまり込んでドツボに落ちたりと、世の中には安定した生活に退屈を感じる人も多いわけで、どちらかといえばそういった人たちはジェットコースタードラマやホラー映画とかのドキドキする刺激がほしいでしょうし、そういった人たちのほうがお金に不自由してないので娯楽の提供者やそのスポンサーはそういった人たちの声を優先して拾い上げる傾向があるんでしょう。


 なので日常系アニメとか漫画のような事件などが起こらない構成自体は特に叩かれる要素そのものではないように思うのですが、なろう作品がなんで叩かれるのかというと、ランキング作品にポイントを入れるなろう読者にとっての”不快な要素なし”の設定そのものに逆にありえないとイライラする人がいるんだろうと思います。


 主人公に最初から従順で一切反抗しないな奴隷かロボットみたいなみたいなヒロインや脇役でないと絶対嫌だという人もいるようですけどね。


 なろうというとイコール異世界転移転生と言うイメージですが、基本的に成功者とは言えない日陰の人間が何らかの理由で異世界に行き、努力しないで神様とか王族とか都合のいい存在によってとんでもない力を手に入れて、モテモテになったり、気に入らないやつは全部力ずくで従えたり、そもそも異世界の人間がとてもレベルが低く設定されていたりするわけですね。


 ここでカイジのトネガワの鉄骨渡りのときの言葉をちょっと変えて書き出してみましょう。


 ”レールの上を行くエリートたちは小学中学高校とずっと塾通いをして常に成績はクラスのトップクラス、そうやって中学高校の受験戦争を勝ち抜いて一流大学に入り、就職戦争でも面接官に下げたくもない頭を下げ、あちこち会社に通いつめてやっと入れる一流企業、だがこれはゴールではなくまだスタート。


 出世競争のためにギャンブルにも酒にも女にも溺れず常日頃から仕事を第一に考え上司にこびへつらい取り引き先には名刺を差し出してはおべっかを使い、会社には遅れず当然サボらず仕事でのミスもせず、そうやって10年以上働いて実績を積み上げて、ようやく手に入れる金が二千万だ!


 それに比べて おまえらはなんだ!?学校では遊びうほうけ、必死に勉強したわけでもなく、一流大学を目指したわけでもなく、出世しようと懸命に働いたわけでもない、でも二千万という金はほしいだと?”


 とまあ子供の頃から勉強し続けて一流の大学に入って一流の企業(もしくは官庁)に入ってそこそこの地位と権限とカネを手に入れるのですら大変なのに(最もそういう事ができるかは頭の良さ意外にも親の財力とかコネも関係してくるでしょうけど)これを武術とか格闘技に置き換えれば子供の頃から血の滲むような鍛錬を積み重ねてもようやっと日の目を見るのは一握りなのに努力もしないで最強になりたいというのが気に入らないという人もいるのではないかなと。


 最もこういう人は”うつは甘え””診断書なんて出したらどこにも雇ってもらえないぞ””うちの会社で通用しないならどこでも通用しないぞ””台風で電車が止まるとわかってるならな、前々日から職場に泊まって仕事をできるようにしておけ”等と言いだしたりもしそうですけど。


 それはともかくハリーポッターのハリーとか魔法先生ねぎまのネギとかも強くなるために相当努力し

 ていますし、努力をしてこそ結果があるという考えも強いですからね。


 現実で遊んだりせずに受験や仕事の競争を努力して勝ち抜いてきた人にとっては、ろくに努力してるわけでもないのに、強い力を得てたくさんの異性にチヤホヤされたいという願望がだだ漏れな、なろうの異世界転移主人公などの設定は甘ったれに見えるんでしょうし、そういった設定そのものがストレスになるのでしょうね。


 後アニメに関して言えば日常系にはストレスなしを求めていても、ファンタジーにはストレスなしを求めてない人のほうが多いような気がします。


 この素晴らしい世界に祝福を!くらいコメディ色が強ければまた別でしょうけどね。


 個人的にはストレスだと感じてこんな展開やヒロインはありえないみたいに思っても感想につまらないから読むのやめますとかでかでか書くのはやめて、そっとブックマークを外していって読むのをやめ、ストレスの感じない作品を読みたい人とストレスがあってもいい人で棲み分けしていったほうが良いんじゃないかと思います。


 大きな声を出してつまらないといえば作品内容が自分好みに変わるとか考えてるのだとしたらその行為は無意味などころか作者やその展開が好きな読者にとって迷惑以外の何物でもないと思いますよ。


 なろうもハーメルンみたいに感想を書く際の禁止事項を決めてそれに抵触したらアカウントのロックをしたほうがいい時期に来てる気もします。


 感想なんて個人で対処すればいいとか言ってると4月の無断転載問題のように手遅れになって作者がなろうから離れる可能性もありそうですしね。

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