今後は趣味娯楽というのはそれぞれがマイナーなマニアのものになっていくのかもしれない
さて、私の様な昭和40年台生まれだと”ファミコン””スーファミ””プレステ”は皆のあこがれで、それを持ってる家に遊びに行くのは楽しみでした。
そして皆でレースゲームとか桃太郎電鉄やいただきストリートのような双六系ゲームを皆でわいわい楽しんだりもしたものです。
もっとも私はセガマーク3からメガドライブ・セガサターンのゴリゴリのセガ派でしたから、セガのゲームの良さがわからないのはなぜだと思っていたものですけどね。
当時のセガはアウトラン・アフターバーナー・スペースハリアーなどの特殊筐体のアーケードゲームの移植も多かったし、その出来も悪くなかったのですが。
しかし、プレステ2まではまだともかく、プレステ3以降は特に据え置き型ゲームは一部のマニアが時間をかけてやるものになってしまったように思いますし、携帯ゲームはソシャゲに取って代わられましたね。
コンシューマーゲームの多くはちょっとだけ手軽に皆でワイワイ楽しんでやるというものではなくなってしまったからのように思います。
もっとも皆で手軽にワイワイという方面は任天堂のWiiやスイッチが拾い上げてるようで、去年はそれによりコンシューマーゲームの市場が結構回復していましたが。
また別のライトゲーマーはツムツムやパズドラなどのソシャゲにも移動してしまったでしょう。
結局プレステ4などは本当にプレステ2までに比べればソフトが売れてないようです。
まあ、開発費が高すぎてそもそもソフトが出てないというのも理由なのでしょうし、本体が高すぎるのでどうしても遊びたいゲームがないと買う気にもならないのでしょうが結局シリーズものばかりであきられてるのでしょう。
そもそもソニーは家電屋なので、プレステやプレステ2やPSPの時点でゲームハードとしては不要な要素を大量に詰め込み、高価な製品として販売しました。
それでもプレステ2まではそれまでのゲーム機とは段違いなグラフィックの美しさなどでそれまでのハードでは味わえない体験ができたので値段の高さをカバーできました。
しかしプレステ3やPSVITAではプレステ2やPSPとのグラフィックなどでの差別化に結局失敗したのでしょう。
そももゲームの魅力は最終的にはグラフィックやサウンドのハードではなくてソフトの面白さであることがソニーはわかってないのでしょうけどね。
私は未だにDSやPSPのゲームでよく遊んでます。
そしてこれはテレビにも同じことが言えると思います。
デジタルハイビジョン・4k・8Kなどと綺麗な画像を売りにしてますが、そこまで高機能なテレビをほとんどの消費者は求めていないと思いますし、放映される番組もバラエティ・アニメなんかもなんか内容が似たようなものばかり。
さらに昔はテレビといえば娯楽の代表のように思われていましたが、現在ではネットにその地位を奪われつつあるように思います。
ウエブサーフィンだけでなく、動画配信サイトや電子書籍、WEB小説サイト、ソシャゲやブラウザゲームなどなどネットと言うくくりが広すぎるのも問題なんですが。
またスポーツでは野球観戦というと昔はメジャーな趣味でしたが現在ではマイナーな趣味になりつつあると思います。
かといってJリーグのサッカーがそれに取って代わったかというとそうでもないと思いますけど。
私が高校の頃はF1もかなりメジャーな趣味だったはずなのですがホンダの撤退などから今ではめちゃマイナーになってますね。
レース系は金がかかりすぎるのも問題なのでしょうけど。
話は変わりますが私が今でも好きなTRPGも昔はかなりルールが発売されましたが、今ではごく一部のファンが遊ぶものになって、ルールブックを売ってる場所もイエローサブマリン等の専門店以外ではかなり手に入りづらくなりましたね。
むかしは一般の書店で売ってる文庫やムックのルールも結構あったのですが。
現状ではTRPGのもとになったボードゲームもそうですが、専門店で一部のマニアになんとか買い支えられてる感じです。
そしてラノベを含む小説ですが、そもそも、映画もテレビもラジオもなかった時代ではおそらく日常的な娯楽としては演劇や芝居とともにメインの娯楽であったろうと思いますが、文字の娯楽形態そのものが、現在ではたくさんある娯楽でも、マニアックな娯楽になってしまってるのかもしれません。
本来の小説や漫画の最大のメリットは持ち運びが容易なので、空いている時間の暇つぶしに最適だったということがあったはずですが、スマホの普及でそれがなくなってしまいました。
歌舞伎などのお芝居が今ではごく一部のファンで持ってるように、娯楽の種類が増えるごとにそのファンは細分化されてマイナーになっていくのでしょうね。
電車の中で紙の書籍・雑誌を読んでいる人の数の目に見える減少と、スマホでラインやソシャゲをしている人の数の明らかな増加を考えれば、出版不況の理由が活字を読むことを楽しむと言う小説という娯楽のマイナー化マニア化によるものもあるのでしょうし、おそらくこれは以後も少子化や新たな娯楽の登場によりさらに進むのでしょうね。
そして小説は漫画やアニメに比べると動きの激しい描写がとても分かりづらいので、ロボットものには向いてないのは昔から言われていたことですが、本当はファンタジーや異能物などの戦闘などの描写が多い作品にも向いてないというのが、おそらく現状のラノベにとっては致命的なのだとも思いますし、最近のラノベ原作コミカライズ作品がよく売れる理由だともおもいます。




