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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2018年8月

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最近は書店の四六判だけでなく文庫のラノベの棚の状況もやばいみたいです

 さて、またまた久しぶりに駅ビルの中の書店へ行ってラノベコーナーを見てこりゃ前に比べてもさらに現状はやばいと思いました。


 以前は文庫の方はまだシリーズ全巻揃っていたりして綺麗にまとまっていたのですが、今は文庫でも最新刊の2巻しか売ってないという、四六判のラノベに似たような状況になっていたんですね。


 四六判コーナー本当に売れ線っぽいタイトルの最新刊ばかりでちっとも購入意欲をそそられません。


 人気のシリーズの7巻しかおいてない状態で新たにその本のシリーズを新たに買おうと思う人がどれだけいるでしょうか?


 少なくとも私は買いたいとは思えませんね。


 ”古い本があるならアマゾンで頼めば良いんじゃない?”


 と思うかもしれませんが、アマゾンに行くためにパソコンをひらいたら、無料のなろう小説やブラウザゲームで時間は潰せるので、結局買う気がなくなってしまうのです。


 既に買っている読者のシリーズ買いに頼ってももちろんよいのですが、本屋さんにおいてはラノベの新しい読者獲得の機会はどんどん失われてると思います。


 それはそこの書店のラノベの棚が狭すぎるんじゃないか?と思うかもしれませんが、そうでもないです、3つほどの棚を一列全部使っていたりしますからね。


 最も前は5つくらい壁の棚も使っていたのでラノベの売り場自体は縮小されてるとおもいます。


 そして四六版の棚で相変わらず、平積みでシリーズが揃ってるのは”オーバーロード”と”転生したらスライムだった件”くらいで他は壊滅的です。


 実際にはどこの書店が何が売れてるかを判断して、書店に送る本の種類や数量を決めるのは取次で、出版社でも書店でもそれに直接関与することは基本的にはできないようなので、書店や出版社の責任ではないのかもしれませんが、とにかくタイトル数を出してなんとかその日の食い扶持を稼ごうとすることが、むしろ書店に置かれる期間を短くして、ラノベが売れない大原因になってる気がします。


 とはいえもう実質はチキンレースなので返品率が高くなって利益が出なくても、一旦は書籍を印刷して取次へ送ることで取次から金をもらうと言う方式から抜けられないのでしょうね。


 アニメイトとかとらのあなのように一つ2つのフロアまるごとラノベだったりするところに行くか、アマゾンなどでしかまとまったシリーズを買うことができない現状はかなりやばいんじゃないかな。


 一般書店からはラノベが売れないからと駆逐される日もそう遠くないのかもしれません。

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