ラノベ業界以上にアニメ業界はやばいらしい
さてラノベや漫画やゲームにかんしてオワコンだというエッセイを投下したばかりですが、それ以上にやばい感じなのがアニメです。
アニメの市場規模は見かけ上は順調に伸びてきているようなのですがそれは作品数が増えたからですね。
最近ではギャグマンガ日和・蟲師・家庭教師ヒットマンREBORN!などの(株)アニメーションスタジオ・アートランドや、いなり、こんこん、恋いろは。・デート・ア・ライブII・俺、ツインテールになります。・ハンドレッド・ハイスクールフリートなどの(株)プロダクションアイムズが倒産してますし、ガールズ&パンツアー制作のアニメ制作会社アクタスがバンダイビジュアルに買収されたりしています。
何でこうなるのかというとアニメの制作費が意外と高く30分で最低1500万円、高ければ3000万円ほどかかるので1クール13話で約2億円から4億円ほどかかるのです。
内訳ですがとりあえず一つの例として
原作:5万円
脚本:20万円
演出:50万円
制作進行:200万円
作画監督:25万円
原画:150万円
動画:110万円
仕上げ:120万円
美術・背景:120万円
撮影:70万円
音響制作:120万円
材料:40万円
編集:20万円
プリント:50万円
ただし原画・動画・仕上げ美術・背景など音響制作の金額などは作品によって大きく変わります。
ちびまる子ちゃんなんかは2,000枚程度、標準は5,000枚程度、ロボアニメや進撃の巨人の立体機動のシーンのように、激しく動き回る描写が豊富なものだと、10,000枚程度。
音響制作は声優さんの数や声優さんのギャラによりますので120万円と言うのはかなり安いほうでしょうか。
2004年のガンダムSEEDDESTINYの制作費は3300万円だそうですので3倍くらいかかってるのでしょうね。
ですが、アニメーターの給料は1枚200円ほどなので1000枚書いてやっと20万円ほどですが実際には一枚書くのに30分以上はかかり月に500枚かければ相当早くて、300枚ぐらいが普通なそうなので、300枚だと月のお給料は6万円。
これでは普通だと生活できないので若手はどんどんやめていってしまいます。
ならアニメーターの給料を上げればというと、円盤と呼ばれるDVDやBDが恐ろしく売れてない。
売り上げ枚数が97枚などというタイトルもあったりするくらいですからね。
売上が1万枚超えてる作品もありますけど。
そもそもガイナックスはオネアミスの翼が終了した時点で解散するかもしれなかったそうですし、この構造は昔から変わってないようです。
アニメ制作会社の走りの手塚治虫さんの虫プロダクションのビジネスモデルは当時としては画期的だったのですが、その虫プロダクションが倒産しているのにもかかわらず、虫プロが行っていた方法で制作費の回収を行ってるのがまずいのかもしれません。
その方法というのは制作費が経費よりも大幅に下回っているものを関連商品の著作権収入や海外輸出で補うと言う方法なんですけどね。




