なろう作家はなろう読者に合わせることが全部だそうだけど最近のなろうに関してはそこまで間違ってない気もする
さて、ライトノベル作法研究所さんのツイッターやブログの文章がちょっとした波紋を呼んでるみたいです。
新人賞を受賞した作家と、なろうから書籍化された作家は、根底にある思想が正反対で新人賞受賞者は、読者の興味を引くような新しいおもしろさを持った作品を作ろうと考える。
だがなろうの書籍化作家は、とにかく徹底的に読者の好みを調べてそれに合わせた作品を作る。
のだそうです。
そもそも実際問題としてはWEB小説投稿サイトであるなろうで人気を集めて書籍化するのと、最初から紙媒体で発売する新人賞受賞作家ではそもそも人気をえる為の手法が違うので単純に比較できないとは思います。
こまめに更新をしてストレス展開を避ける必要が有るなろう小説と最初からひとつの話でまとまってるので上げ下げの描写を入れることがやり易い新人賞の小説で差がでないほうがおかしいでしょう。
そもそも”なろうからの書籍化作家”でまとめるのはすこし乱暴だと思いますけどね。
少なくともなろう発の有名な作品である、オーバーロード、この素晴らしい世界に祝福を!、魔法科高校の劣等生などはテンプレ外しを考えて作られてると思いますし。
ただ、最近のなろうの高ポイント作品に関してはおっっさん物とか追放物とか流行ジャンルを後追いするばかりで、なろう作家にはとくにオリジナリティは必要なくて、テンプレと流行となろうのやり方にあわせるのがすべてという言葉もうなずける部分はあります。
でもそれがなろうの読者から人気をえる為のに一番最適な方法であり、なろうのランキングが同じようなものばかりになるのもなろうの読者の行動の結果ですし、結果として作者は読者の欲求に合わせざるを得ないところはあるのでしょう。
なろうからの書籍化の現状の問題としては、かって商業ラノベがIS分校などといわれるほど似たような設定のハーレム物ばかりでそれが飽きられた時におなじような作品ばかりでは駄目だと気がついて今はあえて色々な作品を発売しているように見えるのに、なろうでは同じような作品ばかりなので”なろう系”そのものが飽きられてきていることで、売れなくなってることになろう系を主力にしてる出版社や書籍化志望の作者が気がついていないか、もしくは気がついていてもなろうの特性からあえてテンプレを使わざるをえないように見えることと、なろう系はどれも中身は同じと認識されて飽きられてきていることかも知れません。
このままだとなろう系はかっての仮想戦記やケータイ小説と同じ道を歩むかもしれません。




