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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2018年6月

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ビキニ水爆実験で見えない毒に汚染されたロンゲラップ島の住民は放射の汚染で苦しんでいていまも戻れていない

 さて、専門知識などが必要なオリンピックのボランティア募集を考えると政府は徴兵制で安価な労働力を作ろうと本気で考えるかもしれないよ、で唐突に白血病に飛ぶ理由がわからんと思ってる方が多いようなので私が心配してるのは日本がビキニ水爆実験で死の灰に汚染されたロンゲラップ島のようになることです。


 ロンゲラップ島は1954年3月1日の水爆実験で風下であったためビキニから180km離れていましたがその死の灰により放射性物質によって汚染されました。


 この時日本の漁船第五福竜丸も被爆してますね。


 その後島民は一度米艦船に収容され、3年後アメリカが除染したことによって出した「安全宣言」を信じて、実験当時島にいなかった島民も一緒に老若男女が皆帰島しました。


 そもそも当時は放射能汚染の害がはっきりわかっていなかったのですしアメリカという政府が安全宣言を行ったのならと信じたのでしょう。


 多くの人間は故郷は離れたくないのです。


 ちなみに帰島時に元々ロンゲラップ島にいた81人とその後生まれた胎内被曝者4人の被曝住民にはグリーンのカードを、核実験当時島に居なかった165人の非被曝住民にはピンクのカードをもたせてちゃんと区別ができるようにしていたそうです。


 そして当時のアメリカの科学者たちは、帰島させる目的をこう語っているそうです。


「住民がロンゲラップ島に帰郷することは、すなわち、高いレベルの放射線を浴びた人間が、ふたたび高い放射線にさらされるということで、これは、遺伝的研究をする上で、まさに理想的な状況である」


「放射性物質が土壌から食物連鎖を通じて体内に入るまで追跡することができ、放射線の臓器への影響や半減期、排出なども調査できる」


 そのためにわざわざ島にいて死の灰を直接浴びた被曝者と、島にいなかった者とをわけて調査したわけですね。


「身近なものの一人の死は悲劇だが、見知らぬ集団の死は統計上の数字に過ぎない」


 科学者とか軍隊指揮官とか政治家にとってはそういう感覚なのでしょう。


 ちなみにアメリカは自国内でも病人や障害者などにプルトニウムを投与したりなどの人体実験をしています。


 詳しくはアメリカ合衆国における人体実験というウィキペディアの項目や書籍の『プルトニウムファイルー冷戦下におけるアメリカの極秘医学人体実験』なども見てみてください。


 しかしながら、実際は残留放射能でロンゲラップ島は住める状態ではなかったのですね。


 で、実験当時島外で無事だった人も、汚染された水・食料のヤシガニやパンの実、魚などの食物などを通じて内部被曝をしてしまったのですね。


 その後、島の女性はクラゲやタコ・ブドウのような赤ん坊と言われたり、指が6本あったり。頭が2つある奇形児が生まれたり、流産、死産などが多発し女性の95%が流産を経験したそうです。


 また、ロンゲラップの元村長ジョン・アンジャインさんの息子は1歳のとき被曝し急性骨髄性白血病で最初になくなり、その後そして島の子供の半分は甲状腺に異常を持ち、白血病で次々に斃れて行ったそうです。


 最終的には1985年、国際環境団体グリーンピースの助力で放射能汚染のひどい故郷を離れたロンゲラップ島民はクワジェレン環礁のメジャット島に脱出したのですが、いまでもロンゲラップ島には戻れていません。


 いろいろ非難されてるグリーンピースですが割と人道的なこともやってるのですね。


 そして現状でロンゲラップ島に管理のために残ってるアメリカ政府の人間は水と食糧は島の外から運ばれてきたものしか口にしないそうです。


 こちらも詳しくは”ふるさとはポイズンの島”のような書籍にも乗ってますし、ロンゲラップ島のウイキペディアも読んでみてください。


 なんか最近書き換えられてるみたいなので島に戻れてないことが消されていましたけど。


 そして日本の水俣病でもそうでしたが政府や科学者は簡単に嘘を付きますよ。


 福一の事故でも当初メルトダウンはないと言っていた東電がメディアを金で黙らせたり御用学者に安全であると言わせたのだと思いますよ。


「プルトニウムは飲んでも安心」と東大教授が以前言っていましたが、毒性があるのはアメリカの人体実験でわかってるはずです。


 これも水俣病のときチッソが学者などにチッソは無関係と言わせていたことににています。


 ロンゲラップ島の初期被爆ではない島民の体内被曝での影響が目立ってで始めたのは10年後から20年後、日本での広島・長崎での被爆の影響も大きくで始めたのは10年後以降だそうなので現状ではまだ安心しないほうが良いと私は思ってます。

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