第81話 これでメンバーは決まった
「……はい。はい。勿論ですっ。どうぞ、わたしにお任せをっ」
感じ入っていたアリアンが気を取り戻して胸を叩いた。
まぁ、戦闘方面では問題ない人達を連れて行くから大丈夫だろう。
「じゃあ、御願いするね」
「はい。どうぞ、このアリアンに、このアリアンにお任せをっ」
何故二度言う?
それだけ意気込んでいると取るべきなのだろうか?
「わたしは最近、思うのだが。あいつ。女性を誑し込むのと精神的に病ませるフェロモンでも出しているのではないのか?」
「生まれ変わったらそんな事が出来るのかな?」
「あり得ないとは良い切れないぞ。何せ、リウイだからな」
「そうね。リウイ君だから」
ユエと村松さんがワザとなのかそれとも気付いていないのか分からないが、僕の耳にまで聞こえる音量で話すのは止めてくれるかな。
と言うか、何だよ。その女性を誑し込むのと精神的に病ませるフェロモンって、 そんなの出せる訳ないだろう!
内心で憤っていると、プリアが僕の前まで来た。
「…………」
そして、頻りに自分を指差している。
これは自分も連れて行ってという事だろうか?
「勿論。連れて行くよ。何せ『廃都』にはアイゼンブルート族が居るって話だから」
僕が言っても話が通じない可能性があるからな。プリアを連れて行けば話は通じるだろう。
プリアは喋らないが、何故か一部の人たちからしたら普通に会話が出来る。
その人達に通訳を頼めばいいだろう。
ちなみ、現在話せるのは殆どが女性だが何故かリッシュモンドも話せる。
「何と言いますか。言葉ではなくニュアンス?というべきなのでしょうか。何となく頭の中にプリアの意思が伝わって分かるという感じなのです。話しかけると身振りや反応もあるのでそれで会話が成り立っているという感じです」
話が出来るのか気になり会話が出来る人達に訊ねたらこう返事が返って来た。
僕にはどうして伝わらないのか分からないが、会話が出来る人が居れば良いと思う事にした。
「じゃあ、出立する日が決まったら教えるから。その日に合わせて準備に整えておいてね」
「はっ。承知しましたっ」
アリアンの元気の良い返事を聞いて僕は部屋を後にした。
あれ以上、部屋に居たら何か呪われそうな気がしたからだ。
僕達が部屋を出て少しすると。
『くううううっっっ、契約してからそれなりの月日が経ったけど、これで契約した魔獣としての価値を示せる時が来たあああああっっっ』
部屋から喜びの声と転げまわる音も聞こえて来た。
これは相当嬉しいようだな。
さてと、後は出立する日だな。メンバーは…………数えるのが億劫だから。出立する日に数えよう。




