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第94話 こうして会ったのも何かの縁か

 二人が話すのに問題ない程度に息を整えるを待った後。

 僕は椎名さんに話かける。

「椎名さん」

「なに、リウイ君」

「本当について来るの?」

「勿論」

 即答か。さて、どうしたものか。

 椎名さんは喜色満面であったが、逆にリリムは苦虫を噛んだような顔をしだした。

「リウイ様。この者を連れて行けば御身に災いが降りかかりますよ」

「ふふん。災いなんか来るわけないでしょう。わたしが居るのだから」

「自覚してないの? お前の存在自体が災いなのよ」

「どういう意味?」

「龍殺しを行った時点で、お前は人ではなく龍だ。動く災害と言われる存在を連れて行けばどんな災いが降りかかるか分かった物ではないっ」

 本心からそう思って言っているのだろう。断言するリリムの顔は真面目であった。

「でもな。折角、前世の知り合いに会えたんだからな」

 此処でさようならと言うのも薄情すぎないか?

 どうしたものかと僕は知恵袋のリッシュモンドに目を向ける。

「わたしの意見であれば連れて良いと思います」

「なぁっ」

「っ⁉」

 リリムは驚愕し、椎名さんは目を輝かせた。

「リッシュモンド。貴様、リウイ様の身に何があっても構わないというの⁉」

「そうならないようにするのが我々の役目だ。それに、リウイ様の力になるというのであれば、特に問題がない人材ではないか」

「しかしっ」

 それでも、まだ不満があるリリムにリッシュモンドは近づいて耳元で囁く。

「……ふむふむ。成程、それもそうね」

「であろう。ならば……」

 断片的にした聞こえないけど、何て言っているのか気になるな。

 そして、二人は話し終えたのか離れた。

「リウイ様。どうぞ、この女を連れて行きましよう」

「え? あ、ああ、良いの?」

「ええ、構いませんとも。リウイ様が選んで連れて行く者なのですから無能はいないでしょう。であれば、何かしらの役に立つでしょう」

「まぁ、そうだろうね」

「であれば、連れて行くべきです。我々はこの大陸には後ろ盾してくれる存在は少ないのですから。役に立つ者はどれだけ連れて行っても問題はないでしょう」

「それもそうだね……」

 先程うって変わって連れて行くべきと言うリリム。

 リッシュモンドよ。我が知恵袋よ。お前は、リリムに何と言ったんだい?

 聞きたいような聞きたくない様な気分だ。

「それで、椎名を連れて行くのは決定のようですが。問題が一つあります」

「問題?」

「これはどうしますか?」

 リッシュモンドは水晶を叩いた。

 その水晶の中には僕の身体が入っている。

「う~ん。取り出すのは手間だろうし。このまま此処に置いて良いと思うな」

「放置で良いのですか?」

「特に問題はないと思うけど良いかな。椎名さん」

「勿論」

 なら良いか。

「わたしが生みだした影が二十四時間三百六十五日不眠不休で見守っているから大丈夫だよ!」

 魔法で生み出されたとはいえ、それは辛くないのだろうか?

 そう思い僕は椎名さんが生みだした魔法生物を見たが。

「~~~~~~~」

 嬉しそうに水晶に自分の身体を巻き付けていた。

 ペットは飼い主に似るって感じだな。これは。

「じゃあ、椎名さん」

「むぅ。雪奈って呼んでよ」

「その内ね」

 苦笑しつつ僕へ手を伸ばした。

「僕に付いて来てくれる?」

「勿論。何処だって付いて行くよ」

 椎名さんは僕の手を取った。

 さて、外にいる皆には何て説明しようかな。

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