表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
450/756

第77話 更に面倒な事になった

 リリムと再び会えた日から数日後。


 僕達は宿でダイゴク達が来るのを待っているのだが。

「……ねぇ、リリム」

「はい。何ですか?」

「どうして、僕の部屋に居るのかな?」

「勿論。リウイ様のお世話をする為です♥」

 そんな綺麗な笑顔で言わなくて良いから。

「そんな事しなくて良いから」

 というか、宿に居るから誰の世話を受けなていないと思うのだけど。

「まぁ、そう言わずに」

 リリムは身体を寄せて来て耳元で囁く。

「リウイ様も男ですから、人には言えないものが溜まっている筈です。それのお世話を何時でもしようと思いこの部屋にいるのですよ♥」

 そう言ってリリムは耳の穴に熱い吐息を吐いた。 

 それにより、背筋がゾワゾワしだした。

「ふふふ、どうせする事が無いのでしたら、少し激しい運動しませんか?」

 リリムは僕の両頬に手を添えて顔を自分の方に向かせると、そのまま顔を近づけて来た。

 後数センチで唇と唇が重なるという所で。

「ちょっと待った!」

 ドアが音を立てて開いた。

 その音に驚いて目だけそちらを向けると、其処にはティナが居た。

「ちょっとあんた。リウイにな、なにをしているのよっ」

「なにって、熱いベーセを交わそうとしただけよ」

「べ、べーせ?」

 意味が分からないという顔をするティナ。

 え~と、確か。

「わたしの故郷では口づけという意味よ」

「「ぶっ」」

 僕とティナはその意味を聞いて噴いた。

「あ、あああんた、り、りういになんてことをするのよっ」

「親愛の意味を込めてする口づけよ。何か問題でもあるのかしら?」

「大ありよ。そ、その、リウイと最初にくちづけするのは、……あ、あたしだし」

 何か途中からゴニョゴニュ言ってよく聞こえないな。

「成程。でも、その権利は貴女が決める事では無いと思うのだけど?」

「そんな有るに決まっているでしょう。あたしはリウイの幼馴染で乳姉弟なのよ。つまり、お姉ちゃん代わりなのよ。だから、リウイの事は色々と口を出す事が出来るのよ」

「はっ。要するに乳母子の幼馴染なだけでしょう。それだけで、リウイ様が例えどんな女性と付き合おうと貴女には何の関係もないでしょう」

「何ですって⁉」

 ティナとリリムが睨み合った。

 何となく、この二人を会わせたらこうなるなと予想していた。

 さて、ここからどうおさめようと思っていると。

「アルティナよ。ドアを開けっ放しでそんなに騒がしい声を出すな部屋の外まで聞こえて来たぞ」

 と言いながら部屋に入って来たのはユエだった。

 まずい。非常にまずい。

 リッシュモンドを除いた十傑衆はを僕が王都に行く時の護衛役として連れて行った。

 その中にはリリムも居たのだが、ある時王都に連れて行った時。

 リリムが僕と行動を共にしている事でマイちゃん達がリリムに文句をつけてきた。

 それを聞いたリリムは鼻で嗤いながら。

『護衛役が主の傍を離れる訳ないでしょう。貴女達のような羽虫が居れば特に』

 その一言で、マイちゃん達と激しい戦闘が行われた。

 以来。リリムを王都に連れて行くのは止めた。本人はいたく不満そうであったが何とか納得させた。

 ユエは部屋の中を見ると、リリムが居るのを見て目を細めた。

 リリムも僕から手を離してユエの方に身体ごと向いた。

「こんな所に居たのか。血に飢えた堕天使モドキが」

「あら、そこに居るのは真祖になってまで人をやめた人外会長ではないですか。お久しぶりですね」

 二人は笑顔を浮かべているのだけど、目が笑っていなかった。

 あまりの迫力にティナは押されて僕の所まで来て抱き付いた。

「ど、どどうしよう。りういっ⁉」

「う~ん。どうしよう?」

 この二人を宥めるとしたらかなり大変だ。

 しかも、ティナが此処にいるので、僕が二人を宥めると不審に思うだろう。どうしたものか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ