第35話 今度は西地区に行くか
一通り話を聞いたので、ランシュエには部屋を出て行ってもらった。
ランシュエが部屋を出て少ししたら、リッシュモンドがノックをしてから部屋に入って来た。
「話を聞いた感じどうでした?」
「ランシュエの二番目のお兄さんが『デッドリースネイク』のリーダーをしていると思った」
「そうですか。では、何故この都市に来て『デッドリースネイク』のリーダーをしているかは分かりましたか?」
「話を聞いても分からなかったけど、何となくだけど妹が心配でこっちに来て、それで何時の間にかチームを出来たってところかな?」
「面白くない冗談ですな」
「まぁ、そう思っただけだから、実際は分からないよ」
「では、引き続きバシドに調べさせますか?」
それも一つの手だけど。ここは。
「東地区みたいに、僕達で調査しよう」
「調査ですか?」
「ああ、そうだ」
「・・・東地区の件で味を占めましたか?」
くっ。流石は前世の僕の腹心。よく分かっていらっしゃる。
「・・・・・・そういう考えがないとは言い切れないけど、でもさ、西地区に行って上手くいけば、どういう経緯でランシュエのお兄さんが『デッドリースネイク』を作ったのか分かるかもしれないじゃないか」
「成程。その通りですな」
「だろう。だから」
「という事は、ユエ殿の為に西地区の見に行く訳ではないのですね?」
ドキッ⁉
そ、それが、本当の狙いだったんだけど。
まさか、バレた?
「・・・は、ははっは、まさか、そんな訳ないだろう?」
笑って誤魔化す僕。
リッシュモンドは疑わしい目で僕を見る。
「まぁ、良いでしょう。西地区は商業区です。姉君をお連れして観光がてら都市をご案内したら如何ですか?」
ああ、それは良いな。
「よし。早速、護衛の用意をしてくれ。僕はロゼ姉さんの所に行って、この都市を案内しよう」
「分かりました。直ぐに護衛を用意します」
リッシュモンドは一礼して、部屋を出て行った。
「ふぅ。どうにか誤魔化せたかな?」
その内、気付くかもしれないけど大丈夫だろう。
バレたらその時は、適当に誤魔化そう。
さて、姉さんの所に行くか。
部屋を出た僕は、姉さんが何処にいるのか探した。
メイドに聞いたが、応接間に居ないそうだ。
何処にいるんだろう。
とりあえず、建物中を探し回る事にした。
そうして探していると。
「ほほう。リィンはそのような事をしたのか?」
「はい。そうなんです」
うん? 何かロゼ姉さんの声が聞こえてくるぞ。
誰かと話しているようだ。
いったい、誰と話しているんだ?




