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第34話 何処にでもいるんだなシスコンって

「リウイ様。感傷に浸るのはそれぐらいで」

 おっと。前世を懐かしむなんて、ちょっと問題だな。

 いけないな。切り替え切り替えっと。

「ところで『デッドリースネイク』のリーダーのロンチェンが、ランシュエの家族という話しだったけど」

「確認を取りますか?」

「そうだな。一応、どんな人か話しだけでも聞いてみるか」

「では、お連れいたします」

 リッシュモンドは部屋を出ていく。


 少しして。


『リウイ様。お連れいたしました」

「通してくれ」

 リッシュモンドはドアを開けると、ランシュエを部屋の中に通した。

 ランシュエが部屋に入ると「わたしは席を外させてもらいます」と言って、そのまま何処かに向かう。

 気を使ったのだろうか?

「仕事中だったかな?」

「いえ、大丈夫です」

 ランシュエは下駄を鳴らしながら、僕の所まで来る。

 からころという音を聞くと、何故か郷愁を感じるのは、僕の前世が日本人だからかな?

 ちょっと分からないけど。

「リウイ様?」

「ああ、すまない。ちょっと聞きたい事があるのだけど」

「聞きたい事ですか?」

「うん。ランシュエの家ってタゼブル族の中では名家だったんだよね?」

「はい。そうです」

「家族は何人かな?」

「えっと、父、母、兄が二人です」

「ご家族の方々はどんな性格なのかな?」

「父は冷静で落ち着いた人ですね。母は・・・部族の中でも過激な人で知られています」

「過激?」

「はい。一言で言えば、暴れん坊ですね」

「暴れん坊ね」

 つまりは血の気が多くれ喧嘩早いと。

「二番目の兄のロンチュンはその母の血を引いたのか、部族の中でも喧嘩早い事で有名で」

「そうなんだ」

 って、ランシェの兄さんなのか。確かに家族だな。

「その分。面倒見が良いので部族では慕われています。あと」

「あと?」

「わたしの事が可愛いのか、常日頃から『妹に手を出す奴は八つ裂きにしてやる』と言っています」

 ランシュエは溜め息を吐く。

「はぁ、成程ね」

 所謂シスコンか。

 まぁ、気持ちは分からなくもない。

 僕はランシュエの顔を見る。

 顔が童顔で下駄を履かないと、ティナよりも小さいと思われる身長。

 それで、歯が高い下駄を履いていると、何か微笑ましい気持ちになるよな。

 ロンチェンさんもそんなランシュエがそんな感じだから、可愛いと思っているのだろうな。

「あの・・・」

「なに?」

「わたしの家族構成を聞くのは、何故ですか?」

「あ、ああ」

 そう言えば、何の目的で家族構成を聞いているのか言っていなかったな。

「この都市に来て長いとは言え、僕と十二氏族との間にはまだ溝があると思うんだ。だから、こうして少しでも知っておいて、溝を埋めようと思ってね」

 ちょっと無理があるかな?

 まぁ、こう言えば、ランシュエのお兄さんが『デッドリースネイク』のリーダーをしているとは思わにだろうな。

「そうですか。てっきり、わたしを正式に側室にする為に家族に挨拶に行くのだと思いました」

「違うからっ」

 この子。時々、凄い事を言うなっ⁉

「そうですか。・・・・・・残念」

 何か最後の方、小さい声で何か言ったような気が?

 気のせいか。



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