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第4話 館に戻り、少し考える

「この、まないた、むね……」

「おはだが、まがりかどのとしま……」

 はぁ、ようやく終わったか。

 アルティナ達は喧嘩をしていたが、流石にもう身体を動かす程の体力も無いのか、息も絶え絶えな状態で憎まれ口を叩き会っていた。

 この二人喧嘩するぐらい仲が良いのかな?

 ようやく、静かになったので、後の事はソフィーに任せて、僕は館に入った。


 館に入ると、僕は直ぐに執務室に行く。

 そして、リッシュモンドを含めた文官達を呼んだ。

 呼んで数分後。

 ドアがノックされた。

「入れ」

『失礼します』

 そう言って、入って来たのはリッシュモンドを含めた文官たちだ。

 まぁ、リッシュモンドは死人だから、そのまんまの顔で仕事をさせたら何かと支障がでるので、仮面を被ってもらっている。

 ちなみにそれは前世で僕が渡した仮面だ。

 普通なら経年劣化で壊れている物だが、何か魔法で綺麗な状態で保存されていたそうだ。良く分からないけど。

「お待たせしました」

「いや、大丈夫だ」

 特にする事が無いので問題ない。

 リッシュモンドと共に文官達も部屋に入って来た。

「それで、我々をお呼びと聞きましたが?」

「ああ、うん。実は」

 僕は先程あった事をリッシュモンド達に話した。

「そうですか。最近、ごろつき共が地区ごとに縄張り争いをしていると聞いていましたが」

「昼間から喧嘩ですか。今の所交通に支障が出る程の喧嘩にまではいっていないと報告を受けています」

「しかし、その内になるかもしれないな」

「ふむ。では摘発に動きますか?」

 ちょっと、話しただけこうまで話しが進むとは。

「今の所、どれだけチームがあるんだ?」

「報告によりますと全部で七つです」

「七つ?」

「はい。『デッドリースネイク』『クレイジーベアー』『クリムゾン・ティガー』『ビアンコ・ピピストレロ』『ブルーファルコン』『ランページスクラブ』最後に『プゼルセイレーン』の七つです」

「何処を拠点にしているか分かってるの?」

「今の所、分かっているのは『プゼルセイレーン』と『ブルーファルコン』『ランページクラブ』の三つです」

「その三つのチームの居場所は?」

「『ブルーファルコン』はこの都市の北地区にある倉庫を拠点にしております。『ランページクラブ』は南地区の二階建て建物を根城にしています。最後の『プゼルセイレーン』は中央区にあるバーに入り浸っているそうなので、そこを住処にしていると思います」

「それぞれのチームが拠点にしている正確な場所は分かる?」

「申し訳ありません。『ブルーファルコン』と『ランページクラブ』の二つの正チームが拠点にしている場所の特定はできていません。最後の『プゼルセイレーン』でしたら『カフェ&バー テンダー』という所が怪しいと思われています」

『カフェ&バー テンダー』ね。

 僕は店名を聞いて、口角をあげた。

「ありがとう。それについては、僕も考えがるから、僕に任せてくれるかな?」

 僕がそう言うと、皆互いの顔を見合う。

「リウイ様がですか?」

「うん。後は僕に任せてくれ」

「はぁ」

「リウイ様がそう言うのでしたら」

 文官達は領主の僕がそう言うので、しぶしぶだが了承してくれた。

「リッシュモンドも良いかな?」

「……あまり、無理をしないというのであれば」

 よし。言質はとった。

「ああ、無理はしないよ。無理はね」

 無茶はするかもしれないけど。

「……では、我々は職務に戻らせて頂きます」

「ああ、それとティナじゃなかった。アルティナに僕が呼んでいると言って置いてくれるかな」

「畏まりました」

 リッシュモンド達が一礼して、部屋を出て行った。

 そして、僕は暫くこの部屋に居た。

 少しして、ドアがノックされた。

『リウイ。あたしだけど』

「入っていいよ」

 アルティナがドアを開けて中に入って来た。

 他に誰も居ないな。よし。

「ねぇ、あたしに何か用なの?」

 何か、そわそわしながら聞いていた。

 これは怒られると思っているのかな? 別に喧嘩したぐらいで怒らないのだけど。

「実はティナに頼みごとがあるんだ」

「頼みごと?」

「うん。実は」

 僕がそう言うと、ティナは驚いたが直ぐに「お願い。ティナ」と頼むと、少し考えて、溜め息を吐いて了承してくれた。





 






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