第102話 会議の場所に行こう
数日後。
僕達は、ル・ボンさんと共に『世界樹の広場』に向かう。
道案内兼今回の会議の出席者であるル・ボンさんの案内してくれるので、特に問題なく行けている。
「それにしても、数百年ぶりに行う会議か。どうしてそんなに長い間行われなかったのだろう」
誰かに訊ねた訳ではなく、独り言だったのだが、隣にいるカーミラさんが答えてくれた。
「簡単な事よ。この樹海に住む時の住み分けの事で会議をしたのは良いのだけど、その住み分けの事で揉めに揉めて、結局戦争になったの。この広場を使うのは、戦争している部族同士が休戦の協定をする時以外は使われなくなったのよ」
各部族で使う事はあっても、すべての部族で使う会議は行われなかったと。
「でも、こうして使われるなんて凄いわ。流石はリウイ君ね」
ビクインさんはそう言って、僕の腕に抱き締める。
それにより、豊満な胸が僕の腕に当たる。
「あ、あの、胸が当たっているのですけど」
「当てているのよ♥」
あれぇ? 何か、これと似たやり取り前世でもあったような。
「むっ」
ビクインさんの行動を見て、カーミラさんが空いている僕の腕に抱き付いた。
「ふふふ」
ビクインさんはカーミラさんの行動を見て、笑みを浮かべた。
「むうっ」
カーミラさんは顔を顰める。
「・・・・・・」
何か、後ろからアマルティアの視線が僕の背に突き刺さっている。
こんなに痛い視線は久しぶりだ。
そうこうしている内に、会議に行われる広場に着いた。
ふむ。大きな木の下に天井がないコロシアムみたいな作りの建物があるな。
この大きな木が世界樹か。
樹齢千年以上はありそうな大樹だな。
幹もかなり太いし、枝も僕の身長ぐらいはありそうだ。
花は時期ではないのか咲いていない。
「惜しい事だ。この時期では、まだ花は咲かないな」
「何時頃、咲き頃なんですか?」
「後、遅くとも二ヵ月後だな」
ル・ボンさんは枝を見ながら教えてくれた。
どんな色の花を咲かせるのだろうな。今度、機会があった来てみよう。
「さて、他の部族は着いているかな?」
ル・ボンさんは扉を開けた。
扉の先には、人獅子族、昆虫人族、巨人族、ダークエルフ族、アイゼンブルート族、デュラハン族、天人族、、アラクネ族そして吸血鬼族。
この樹海で暮らしている部族の代表者がこの場に集まった。
後は、この場に居る代表者の口から魔国に従属する事を言わせたら、今度こそ正式にこの樹海は僕の領地になる。
さて、頑張るか。上手くいける自身があまりないけど。




