第85話 どちらに行くべきかな
巨人族が昆虫人族の巣に進軍という報を聞いて、僕達は愕然とした。
まぁ、僕は前もってリッシュモンドから話を聞いていたので、そんなに驚かなかった。
その代わりなのだろうか。アリアン達はもの凄く驚いていた。
「巨人族が進軍するっ。急いで、父上に報告を入れねば」
「ワタクシも」
ルーティさんもカーミラさんも慌てて外に出て行く。
二人が出て行ったので、僕は両部族に訊ねた。
「巨人族の備えはしているのですか?」
「だから、同盟を結んだのだ」
「アイゼンブルート族の方にも声をかけているわ」
だとしたら、上手くいけばアーヌル達とも合流できるかもしれないな。
さて、このままアーヌル達と合流するか、それとも昆虫人族の所に行くか。あるいは、巨人族の所に行き停戦する様に促すか。
今の所、選べるのはこの三つか。
「アリアン」
「はい。何でしょうか。マスター」
「これからどうしたら良いと思う?」
「どうとは?」
「アーヌル達と合流するか、昆虫人族の所に行くか、巨人族の所に行くかのどれかだね」
「……わたしでは、判断ができませんね」
「そうか」
そうだよな。アリアンって参謀タイプじゃないな。
ここは、やっぱり。
「リッシュモンドはどう思う?」
ここは前世の頃から頼れる参謀に頼る事にしよう。
リッシュモンドはそう訊かれて、少し考えた。
「そうですな。ここは昆虫人族の所に行くのが良いでしょう」
「根拠は?」
「アイゼンブルート族と合流しようにも、この里からは遠いので時間が掛かり過ぎるので却下です。巨人族の所に行くにしても、あそこは脳筋ですから、戦力を連れて行かないと話すらしないでしょう」
「そうか。じゃあ、二人が戻ったら、昆虫人族の所に行こうか」
「分かりました」
僕達の会話を聞いて、アマルティア不思議そうな顔をした。
「あの、リウイ様」
「何だい?」
「何時から、こちらの方と親しくなったのですか?」
あっ、馬車に乗っている時も、そんなに親しく話していなかった。なのでここでそんなに親しく話したら、不思議に思うよな。
「い、いやぁ、この前、話したら妙に馬が合って、ねぇ」
僕はリッシュモンドを見る。
目で、話しを合わせろと言う。
「……そうですな。話が合いましてな」
よし。これで、変には思われないだろう。
「はぁ、そうなのですか」
アマルティアは不思議そうだったが、納得してくれたようだ。
これで、皆には納得してくれるだろう。
「では、リウイ殿は昆虫人族の巣に向かうのか?」
「はい。そうです。エキシアン殿」
「だったら、あたしが道案内と仲介してあげるわ」
「そうですか。ありがとうございます」
これで、昆虫人族の話をつけれるな。
二人が戻ったら、僕達は昆虫人族の所に行こう。




