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第79話 呼ばれて来たけど、何かデジャブを感じる。

 盗み見るのを止めた僕達は、お迎えが来るまで雑談で時間を潰した。

 そうしていると、ドアがノックされた。

 僕がどうぞと言うと、謁見の間を出て行った側近の人が入ってきた。

「失礼します。族長が御呼びです」

「了解した」

 僕がそう言うと、皆、何も言わず立ち上がった。

 僕達が何も訊ねてこないので、側近の人が困惑していた。

「あの、何で呼ばれたか分かるのですか?」

「ええ、客間に通される前に、衛兵の人から客が居ると聞いていたので、その客との話し合いでもするのだろう?」

「……はい、その通りです」

 側近の人は、驚愕の顔をしていた。

 何か、ずるした気分だけど、良いか。

 僕達は側近の人の案内で、謁見の間に向かう。

 そして、謁見の間に着くと、扉が開かれた。

 部屋に入ると、脇に兜を抱え甲冑に身を包んだ首無し騎士達が居た。

 これがデュラハンだな。

 僕はゲームとかで耐性があったので、何とも思わなかったが、アマルティアとアリアンはそれを見て驚いていた。

「く、く、くく、首がないっ⁉」

 アマルティアは驚きのあまり、デュラハン達を指差しながら叫ぶ。

 もしかして、初めてデュラハンを見たのかな?

「ほぅ、これが、デュラハンですか。初めて見ました」

 アリアンは興味深く見ていた。

「二人共。失礼だぞ」

 僕が窘めると、二人は見るのを止めた。

「し、失礼しました」

 アマルティアは指差したのは失礼な事だと理解しているようだ。

 デュラハン達に深々と頭を下げた。

「いや、初めて見る者は、皆そういう事を言うので気にしていない」

 デュラハン達の一人が手を横に振りながら言う。

 あまり気にしてないなら、良いとしよう。

 どちらかと言うと、僕はデュラハン達よりも、もう一人の人物を目を向ける。

 デュラハン達と一緒に来たのだろう。

 頭まで隠す仮面を被り、その上に裏地が赤く全身をすっぽりと隠すマントで身を包んでいる。

 首が繫がっている所を見ると、どうやらデュラハンではないようだ。

 顔が見えないが、その仮面を見ていると、何か既視感のようなものを感じる。

 何故だが分からない。けど、何となくそう感じた。

 その仮面の人も、僕をジッと見ている。

「…………」

 何か言いたそうに見えるのは気のせいかな?

 まぁ、それよりもだ。

 とりあえず、シェムハザさんに和解の件を報告しよう。

「シェムハザ族長、お久しぶりです」

「ええ、お疲れ様。御足労を掛けてくれて助かるわ」

「いえ、これも両部族の和解の為ですから」

 ひいては、僕達にも利益になる。

 そう思えば、苦労も苦にならない。

 まぁ、今回は前世の部下に会えたのだから、結果オーライといえた。

「それで、結果はどうなったのかしら?」

「向こうは和解に乗るそうです。その内、向こうから部族の者を送るでしょう」

「そう。良かった」

 シェムハザさんは僕の言葉を聞いて、安堵の息を漏らした。

「帰って来て直ぐで悪いのだけど、直ぐにもう一つの部族の使者が来たから、話をしてくれるかしら?」

「了解した」

 僕はデュラハン族の方に首を向ける。

「それで話と言うのは?」

 僕が問いかけると、仮面を被った者が前に出た。

「我々はもう一つの部族アラクネ族とも同盟を結んでいる。我らの部族の族長とアラクネの族長と話した結果、魔国の使者がどのような者か見てみたいと言うので、一度、我らと共にアラクネ族の里に来ていただきたい」

 何ですと⁉

 

 

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