表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
212/756

第71話 何故か、凄い歓待を受けている

 僕は今、天人族の城である『ヘルモン城』に来ているのだが、今の状況はどう言えば良いのか言葉に困る。

 だって、何か接待を受けているのだから。

「ささ、まずは一献」

 そう言って、天人族の女性が持っているグラス透明な飲み物を注ぐ。

 これ、お酒かな?

 転生してから、まだ酒は飲んだ事が無い。

 母曰く、後五年経ったら飲んでよいとの事なので、魔人族の成人年齢は十五と考えた方が良いのだろう。

 なので、ここは突っ返した方が良いのだろう。

「すまない。まだ、酒を飲める年齢ではないので」

「あっ、そうですか。でしたら、こちらを」

 そう言って、別なグラスに橙色の液体が注がれた。

「これは?」

「オレンジの果汁を混ぜた果実水です」

 だったら、飲めるな。

 グラスを手に取り、僕は喉ヘと流し込む。

「うん。美味しいな」

 丁度いい甘酸っぱさだ。

 喉も乾いていたから、丁度良かった。

 飲んでいると、お供にお菓子も出された。

 それに手を伸ばし、食べてみた。

 この食感はクッキーみたいだな。でも、色が茶色じゃなくて白色だ。

 サクサクしているから、メレンゲでも入れたのかな?

 食感も面白くて、飲んでいるだけでは口が寂しいので、そのお菓子に手を伸ばす。

「「・・・・・・・・・」」

 うん? 何か視線を感じる。

 その視線を辿ると、接待してくれている天人族の女性達が僕を見ている。

 何だろうか?

「こんなに小さいのに、この樹海にくるなんて、凄いわねっ」

「僕、いくつ?」

「御菓子食べる?」

「頭撫でても良い?」

 何か、凄い子供扱いされている気がする。

 いきなり拉致られて、拉致られた先で子供扱いされるとは、なかなか体験できないな。

 でも、まぁ。

「わぁ~、髪サラサラ、気持ち良い」

「えっ、本当⁉」

「次、あたしっ」

「ずるいっ。次はわたしよっ」

 一人が僕の頭を撫でると、その感触を楽しんでいると、他の人達も僕の頭を撫でてきた。

 その際、豊満な胸が僕の顔か身体の何処かに当たる。

 ああ、これはこれで悪くないな。

 当てられる胸の感触を楽しむ僕。

 そう楽しんでいると。

「マスターっ、御無事ですか⁉」

 扉を開けるなり、大声をあげるのはアリアンだった。

「「あっ」」

 互いの顔を見て、僕達は間抜けな声を出した。

 僕は僕で、恥ずかしい所を見られているし、アリアンはアリアンで予想していた状況と違い、そのギャップに驚いていた。

 言葉を無くす僕とアリアン。

 どうしようと思っていると、足音が聞こえてきた。

「リウイ様‼」

「大丈夫、リウイっ⁉」

 アマルティアとカーミラが駆けこんできた。

 三人共、僕が拉致られて、慌てて来たようだ。

 アリアンは何ともないけど、アマルティア達の服には、所々赤い点々があるけど、それ血じゃないよね? というか、顔にもついているけど、何をしたの?

 聞くべきなのだろうけど、怖くて聞けなかった。

 そのまま何を話さないでいると、突如、殺気が部屋を襲う。

 その殺気に、天人族の人達が白目を剥きながら倒れる。

 こ、これは、前世でもあったパターンだ。

 偶々、女性と道尋ねられたので教えていたら、何故か椎名さんが凄い目付きで睨んでいた時と同じだ。

 又は、ユエの買い物に付き合っていたら、ボディコンシャルな服を着ていた妙齢の女性に目を向けていると、ユエが親の仇を見るかのような目で僕を見た時と同じだ。

「「リウイ(様)?」」

 な、何か言わないと、駄目だ。

 でも、こ、声が出ない。まずい。非常に不味い状況だ。

「「ちょっと、話をしましょうか」」

 あ、アリアンッッッ‼

「大丈夫そうですね。良かった。では、後は御二人に任せますね」

 あ、逃げた‼

 う、裏切り者っ⁉

 ち、ちょっと、ま、ああああああああっ⁉




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ