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第41話 フェル姉の部隊って強いな⁉

 僕達は領主の館に戻ると、中庭には兵士達は準備を整えており更にフェル姉の麾下の部隊たしか『魔導弓騎兵団』とか言っていたな。その部隊が各々の乗騎にしている魔獣に跨って待機していた。

 こうして見ると色々な魔獣が居るな。

 馬、熊、狼、亜竜、サイ、天馬、虎、珍しいのだとバイコーンとか大蛇などが居た。

 こんなのよく捕まえてきたなと思う。

 中庭に入ると、ソフィーが出迎えてくれた。

「お帰りなさいませ。フェル様、リウイ様」

「ああ」

 なるべく偉そうに偉そうに。

「それで、兵の準備は?」

「既に完了しております。出撃は何時でも」

「よし、じゃあ」

「わたしが麾下の部隊を率いて、襲撃している十二氏族のイシメオン? だったけ、そいつらを撃退するから、ウ~ちゃんは都市の防衛の指揮をしなさい」

「えっ、でも」

「領主が襲撃をしてくる蛮族にいちいち討伐に出ていたらキリがないわよ。それよりも、この時は本拠あんだから、しっかりと守りなさい」

「いいのかな?」

 いちおう、僕の領地なので僕が出向いた方が良いとおもうのだけど。

 そう思っていると、ソフィーが僕に近付き耳元で囁く。

「フェル様は戦闘に関しては、リウイ様よりも上手です。ここはお任せた方が良いと思います」

 ソフィーがそう言うなら、ここは任せた方が良いな。

「じゃあ、フェル姉。任せてもいいかな?」

「お姉ちゃんに任せなさい」

 フェル姉は胸をドンと叩く。

「後、襲撃してきた部族の人達を出来る限り捕まえてきて」

「? 別に捕まえなくても良いと思うわよ」

「まぁ、どんな種族かどうか知りたいし、それにまずは話をする必要もあると思うんだ」

「ウ~ちゃんが言うなら、なるべく捕まえるわ」

 そう言って、フェル姉は自分の部隊の前に行く。

「これより、我らは村を襲撃する蛮族を捕縛する。抵抗が激しい場合は殺しても構わん!」

「「「はっ!」」」

 フェル姉の部下がフェル姉が騎乗する魔獣を連れて来た。フェル姉は部下からその魔獣の手綱を受け取り、軽やかに跨った。

「我が軍の力を蛮族共に見せつけるぞ! 出撃‼」

 フェル姉がそう叫び、魔獣の腹を蹴り駆けさせた。

 部下達もその後に続く。

 僕達はフェル姉の後ろ姿を見送ると、立っている兵士達に指示を出した。

 歩兵と弓兵は城壁で待機。

 騎兵は中央にある広場で待機。

 魔導士は領主の館で待機させる。

 アーヌル達はどうしようか考えた。

 とりあえず、戦闘準備だけさせて待機させた。

 都市に住んでいる住民には、一応家から出ないように指示を出す。

 今の所、出来るのはこれくらいか。

 全ての指示を出し終えると、僕は領主の館にある執務室で待つ事にした。

「「「・・・・・・・・・・・」」」

 今だ、フェル姉からの連絡はない。

 苦戦しているのか、それとも事後処理で手間取っているのか。

 どちらかは分からないが、連絡がこないのは、何が起こってそうで不安だ。

 ソフィーが淹れてもらった茶を飲んで、気を落ち着かせながら、僕はフェル姉の帰りを待った。

 僕が一言も話さないので、ティナもソフィーは一言も言わなかった。

 もう、何杯お代わりしたか分からないが、ソフィーが淹れてくれた茶を飲む僕。

 フェル姉が出てから、どれくらいの時間が経っただろうか。

 もう一杯お代わりしようとしたら、ドアが激しくノックされた。

「誰だ?」

『レイモンドです。ご報告に参りました』

「入れ」

 レイモンドは部屋の中に入った。

「報告を聞こう」

「はっ、先程先駆けが参りまして、言付けを受けまして参りました」

「先駆け。という事は、フェル姉さんからか?」

「はい。言付けの内容ですが『襲撃を掛けた十二氏族の者達は全て捕縛完了。村の後処理を終わり次第、直ぐにそちらに帰還する』との事です」

「っ⁉ 姉さんはやったか⁉」

 それにしても、フェル姉は凄いな。

 殆どじゃなくて、すべて捕縛か。

 何人かは殺されると思っていたけど、どんな方法を使ったんだ?

 まぁ、いいか。今はそれよりも

「よし、住民には安全になった事を伝えろ。待機している兵士達は武装解除を命じろ」

「はっ。直ちに」

「それと捕まえて来た十二氏族の者達を入れる所の準備をしろ」

「分かりました」

 レイモンドはそう言って、一礼して部屋を出て行った。

 さてと、フェル姉が帰って来たら十二氏族の人達とコンタクトを取るか。








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