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ぼくらのカスみたいな青春に捧げるレクイエム  作者: 藤原ゴンザレス


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19/20

第十九話 サイコパス罠を張る

 さーて、サイコパスがバレたのでもう怖いものはない。

 自由にやらせてもらおう。

 サイコパス怖いとか言ってるけどさー。

 ぼくはタケルと違って警察のご厄介になったことはない。

 喧嘩もしたことないし、バイクで暴走したこともない。

 原チャの免許は持ってるが移動手段はもっぱら自転車だ。

 ぼくは人を破滅させたことはない。

 たしかに撮影で死人は出たが、ぼくが望んだ結果じゃない。

 ぼくは常に人の命を助けようとした。

 嗜虐性も破滅願望もない。

 ただ敵の排除はするし、ぼくの人生計画を狂わせた連中を許しておく気はない。

 とはいえ野球部のほとんどが物理的に死に、学校法人もほとんど死に体。

 メインバンクが手を引き、警備委員を雇う金もなくなった。

 学校中にスプレーでお絵かきがされてる。

 学校法人は県に支援を求めたが……おそらく支援を断られるだろう。

 せいぜいぼくらの卒業資格の証明書の代わりをどこかで発行してくれるくらいだろうか?

 このままでは卒業証書すら発行されないだろう。

 こう考えると公立私立にかかわらず百年もの間存在してるような学校に在学すべきだった。

 この失敗は後の人生に生かそうと思う。

 さて、ぼくは罠を仕掛けることにした。

 カラオケ大会の用意をしながらね。

 なぜかぼくらのカラオケ大会でクラウドファンディングが開始された。

 来年度の税金は大丈夫なのだろうか?

 カンパで許される範囲なのだろうか?

 ぼくは税法を知らない。

 だから断言はできないが……まずくね?

 なんか企業からスポンサーの申し込みがあったみたいだし。

 誰が儲けてるとかは言わない。

 ただ、ぼくでも真田でもないことは明白だ。

 人はぼくをサイコパスと言うけど、ぼくより邪悪な人間は山ほどいる。

 ただぼくは同情とかの高度な精神活動が難しく、それ故に守る相手を吟味してるだけ。

 感情がないわけでも人を殺したいわけでもない。

 ただ目の前で殺人が起ころうとも、自分に関係なければ興味がわかないだけだ。

 犯罪や麻薬の知識は小説のため。

 ネタの補充は常にしてる。

 それと重要なことがある。

 ぼくはサイコパスだがたいして頭はよくない。

 だから罠もたいしたことはない。

 カラオケ大会のために教室をみんなで清掃する。

 そこに一つ。防犯カメラを置く。

 盗撮にならないようにちゃんとみんなに設置することを教えておく。


「警備員いないから防犯カメラ置くね。ここで着替えしないでね」


 幸いなことに俺は信用があるのだ。

 だってぼくは真田にしか興味ない。

 女子をエロい目で見ることもない。

 だから監視カメラもあくまで防犯目的だって信じて貰えた。

 学校は警察が守ってる一部を除いて知らないやつが入ってくる状態なのだ。

 これが設置されてることはみんなに知らせてある。

 わざと安い中国製にした。

 通販で最安の2980円。

 一人1000円徴収して複数設置する。

 撤去されにくいように棚に木ネジで固定する。


「どどどどど、どうして安いのにしたの?」


「なんでだろうね?」


 悪い顔をして学校の無線ネットワークに繋ぐ。

 廊下にはテープで留めるソーラーバッテリー型を複数設置。

 これは女子の更衣室に不埒なまねをするバカを監視するためって言っておく。

 白石さんのスマホにコントロールアプリを入れる。

 女子更衣室には設置しない。当たり前だ。

 窓に太陽電池ユニットを貼り付ける。

 それと自分のお金でもう一台買っておく。

 これも廊下に設置。

 アプリは自分のスマホに入れておく。

 動画の公開範囲は全世界。

 ロシアのサイトに野良監視カメラとして登録しておく。

 これで全世界に晒しポイントができた。

 さらに動画共有サイトに監視カメラの動画をひたすら中継するアカウントを作った。

 これは罠の第一弾だ。

 家に帰ってからカメラを監視する。

 カメラを監視しながら警察にもライブカメラのURLを送信。

 べつにずっと見張ってる必要はない。

 火をつけられないようにしたいだけだ。

 放火で邪魔されたくない。

 ただここにカメラがあるぞと知らせておくだけ。

 我ながらショボい小細工でしかない。

 これで犯人を足止めしておく。

 それと同時にカラオケ大会の用意。

 軽音と音楽室の音響設備を勝手に使い、エフェクターも接続。

 ただぼくは音響工学はまったくわからない。

 ある程度詳しい軽音の連中と相談しながら、ときには喧嘩しながら適当に繋ぐ。

 とりあえず音楽室にはBluetoothという概念はないらしい。

 USBケーブルすらない。

 なにもかもアナログ接続だった。

 悪戦苦闘しながらアンプを繋ぐことに成功し、軽音のPCで音を鳴らす。

 結論としてはこういうのは真田の方が詳しかった。

 そうか、配信者だもんな。

 最終的に真田大明神様に泣きついてなんとかなった。

 ボク……カナシイ……。


「ええええええ、えっと、ここに来てる電力は……うん大丈夫。やろう」


 よくわからないが大丈夫らしい。

 リハーサル開始。

 一部は生バンドである。

 軽音の皆様……受験爆死ほぼ確定だって。

 就職の内定まで取り消されたとか。

 バイトを首になったものまでいるらしい。

 まだ試験受けてないけどね、

 その点ぼくは、夜間部試験の2月末まで戦いが続く。

 年明けまでに事件を終了させたい。

 まずはボーカルの前振り。


「大人は汚い!」


 これほど心を打つ「大人は汚い」があっただろうか?

 ぼくらはカスみたいな大人たちの思惑に振り回されてる。

 虐めの隠蔽くらいだったらまだ笑えた。

 殺人事件からの敵前逃亡だもんね。


「大人どもは死ねええええええええええええ!」


 まったく同感である、

 この街の大人は少し死んだ方がいい。

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― 新着の感想 ―
誰よりもその言葉をいう権利がある子たちだけど 死ねというとガチで大量に死人が出そうなのよな
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