変わり始める“日常”-7
そこへしばらく黙り込んでいた【クロウ】が
タブレット端末からアクセスしてきた。
クロウ:『談笑の所、すみません。少尉、少々よろしいでしょうか?』
マキナ:「なんだ?」
クロウ:『先ほど【マーナ=マークリル】を介してメルクーア司令達から
折り返し連絡をして欲しいと通達されましたのでご足労をかけますが
こちらまでお越し願いますか?』
マキナ:「―――秘匿回線が必須の案件か?」
クロウ:『詳しいことは少尉が【ガンクロウ(ワタシ)】に搭乗してから
ということです』
マキナ:「――――わかった。すまないミカサ。」
ミカサ:「うん、いってらっしゃい。私は部屋で作業してるから」
そうお互いに言うとマキナは着替えの為に自室へ戻り、ミカサも食器を
キッチンの方へと持っていき、片づけを始める。
片づけの合間、少々暇な感じもあってかミカサはふと【クロウ】に語り掛ける。
ミカサ:「【クロウ】――――さん」
クロウ:『敬称は不要で結構ですよ美神女史』
ミカサ:「私もミカサでいいよ。ちょっと気になったんだけどもアナタって
【アームズレイヴン】の支援用AIで間違いないんだよね?」
クロウ:『より正確には【フレースヴェルグ】用のオペレーター支援を
目的とした対話可能な人格を搭載したAIということですね。
インターフェース面にしてもより人間的な対話や考案などを模索できるよう
設計されているということです。―――ご理解出来てますか?』
ミカサ:「うん・・・多分―――――」
若干、宇宙空間に放り込まれた様な気分になり掛けたが
一応電子関連の知識を有していた為、なんとか理解はできている、はず。
【クロウ】と会話するのは実はこれが初めてであり、会話の内容も
どういうものがいいのかわからず、先ほどの様な質問になっていたのだが
マキナのことである疑問が湧いたのでそのことを聞いてみようとした。
その時、部屋から着替えを終えたマキナが玄関の方へと歩みを進めていた。
彼女の服装はデニムパンツにYシャツという彼女的にはラフな服装だ。
マキナ自身、あまり私服のバリエはそうないらしく、ミカサは今度買いにいこうと
思うぐらいには彼女の服は数がそう多くなかったらしい。
マキナ:「それじゃあ行ってきます」
ミカサ:「いってらっしゃい」
軽く挨拶を済ませて【ガンクロウ】の居る場所へと向かうべく外へと出るマキナ。
それを見届けた後、ミカサは【クロウ】へ声を掛けた。
ミカサ:「【クロウ】――――1つ聞きたいんだけどもいいかな?」
クロウ:『ワタシの答えられる範囲でなら何なりと』
ミカサ:「マキナって――――学校に来る前はどんな感じだったの?」




