“エッグ”という名のギフト―9
エレニア:「【ゴブリン】の方は残骸そのものを確認しないとだけども
【ガンクロウ】らの画像データ見た限りだと【サイクロプス】の改造機と
比べるとだいぶ技術面での差があるみたいね。旧型と新型だからという点を
加味しても【サイクロプス】の方は公表されているスペックデータよりも
だいぶ手が入っているのは確かだよ」
そう言いながらエレニアは格納庫の一角に視線を向ける。
そこには以前、ミカサを襲い、マキナが撃破した【サイクロプス】の残骸が
鎮座していた。
ライアー:「つまりはお上の予想通り、ミカサちゃんを襲った連中は
それぞれ別口でファイナルアンサーか?」
エレニア:「現時点であればね。正直、襲撃犯から証言無い以上は
こっちからじゃほとんど憶測になっちゃうわよ」
確かにな、と納得するライアー。
3人の話が一区切り付いたことを察したのか。
エレニアの端末から電子音声が流れた。
?????:『お話は終わりましたか?』
エレニア:「ああ、悪いね【クロウ】。待たせた?」
クロウ:『いえ、こちらは問題ありませんが作業が押しているのなら
早々に初めて貰った方が良いかと。何か起こるかわからないというのが
我々の仕事なだけに可能な限り万全な状態であった欲しいのです』
エレニア:「わかってるわよ。―――AIなのに割と人間臭いわねアンタ」
クロウ:『そこは設計者の設計と設定によるもので私自体はそれに
沿っているだけに過ぎません』
ライアー「生意気なクチ聞ける時点で中々すげぇぞ」
苦笑混じりにそういうライアーに同意の頷きをしながら
エレニアは端末を操作して【ガンクロウ】のソフトウェア方面の
アップデート作業を開始していく。
ライアー:「しかし、【クロウ】のAIユニットもそうだがここ数年の
【アームズレイヴン】の技術革新ってか?色々進歩の速度がやばいな」
ロングスカウター:「確かに、【レイヴン】の登場そのものは既に10年が
経過しているが第2世代から第3世代までの間隔はかなり短いスパンと
考えてもいいだろう」
ライアー:「それもこれも【エッグ】っつう、よくわからんものの
賜物ってか?つーかそもそも【エッグ】ってなんで見つかったんだ?」
ロングスカウター:「大半がトップシークレットかついわゆるブラックボックス
とも云える状態な為、詳細はわからんが見つかったのはおよそ10年前ほどらしい」




