“エッグ”という名のギフト―5
ミカサ:「―――――?」
メルクーアの発言の意味がわからず、「?」マークを浮かべるミカサ。
隣にいたマキナに助力を求めて視線を向けるがマキナもよくわからないらしく
無言で首を横に振るしかなかったようだ。
“自分の中にあって自分の中にはない”
哲学の様なことを言われてもよくわからないというのが実状である。
そんな時、どこからか音声がミカサ達に向けて発せされた。
?????:『そこから先はボクも参加させ貰いたいね~』
ミカサ達は声の主の方向へと視線を向ける。
いつの間にかリチャードが抱えていたタブレット端末から
画像が映し出されていた。
映し出された人物は年若い日本の男性だ。
容姿は若い男性で少し長めの黒髪に服装はラフさを感じさせ、
年齢的には20代と思わせる印象だ。
メル:「イカルガ社長!」
マキナ:「社長?この男が?」
ミカサ:「―――あ、思い出した!【イカルガ社】の社長さんの!?」
イカルガ:『おや、ボクのこと知ってるのかい?こんな形で
失礼することを赦して欲しいね』
ミカサ:「以前、友人の雑誌で見たことあったんで」
なるほどねぇ、と納得するイカルガ。
メルクーアは話題を戻す為に咳払いをし、それを見たイカルガは
おっとと反応しながら本題に入る。
イカルガ:『【エッグ】のことで色々疑問に思う所もあるだろうけども
まず【エッグ】はギフトなんだ』
ミカサ:「ギフト――――」
イカルガ:『いつ頃からかはわからないがこのギフトを得た叡智と見識が
世の中の技術へと浸透していき、様々な恩恵として世界に広がったんだ。
無論、【レイヴン】も込みでね』
ミカサ:「―――――――」
イカルガ社長の言葉にミカサはふと思い起こしてみる。
【レイヴン】の存在は10年前からあったがこの10年間において
急速的に成長していったことは確かだ。
ミカサ:(前に興味がって【レイヴン】の開発史的な資料を読んだことが
あるんだけども一気に爆発的に進化していったのは不思議と思ったりは
したけども―――――――)
今にして思えばそれらも【エッグ】という不可思議な“ギフト”によるもの
だったと聞けば何故か納得と理解が出来てしまった。
すると今まで黙って聞いていたマキナが口を開き、疑問を投げる。
マキナ:「一つ疑問があります。【エッグ】にはどんな内容が入っているのですか?」




