表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/494

第八十七話 コルト都市国家での出来事 その2

 俺たちは街にある一軒の酒場に足を踏み入れた。

 そこは冒険者ギルドの前にあるコルト都市国家で一番大きな酒場で、依頼を終えた冒険者や取引を終えた商人達が集まり、昼間からでも人が集まり賑やかだった。


 「さて、着いたはいいけど、どうするか」

 「剛に入れば郷に従えと言われている。とりあえず飲むのがいいのではないか?」

 「いや、待て待て! 飲まない約束で来ただろ!? とりあえず席についてごはんでも食べよう!」


 俺はウィルがいらない事を言ったのをなんとか抑え、席に着いた。

 危ない危ない。

 ウィルの奴なんでそんなロイをアルコールに導く方向へ話を持って行くんだ?

 もしかしてウィルも酒好きなのだろうか。


 「こんにちは! ご注文は何にしましょう?」


 すると、おそらく俺たちより少し年上でスタイルの良い店員が、注文を聞きにやってきた。

 スタイルが良いとは出るべきところが出ていて、引っ込むところは引っ込んでいるという事だ。


 「さて、何食べようか?」

 「……俺は何でもいい」

 「俺もだ」


 なんだか男性人は投げやりだ。

 ロイに至っては明らかにお酒が飲めない事に不満を表している。


 「……私はサンドイッチにしようかな?」

 「じゃぁ私もシャーリーお姉様と一緒で!」

 「じゃぁ、私はおさ……」


 アリィが口を開く。

 俺はそこにただならぬ危機感を感じ、視線を送る。


 「け……じゃなくて、おさかな料理を何かお願いします」


 アリィは不満ながらも注文を変更した。

 ふぅ〜油断も隙もない。

 アリィは不満な目線で俺を見る。

 なぜか、シャーリーも。

 俺なんかしたっけ?


 「よう! 坊主達、一緒にいいか?」


 振り向くとそこには髪が茶色で背中にバトルアックスを背負ったガタイの良い戦士風の男がいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ