表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/494

第七十五話 シーレント王国での出来事 その6

 俺とシャーリーはシーレント祭の会場を後にし、海辺を歩きながら宿に向かっている。


 「今年の祭りも最高だったね!」

 「あれって、本当どうやったら出来るんだろう?」

 「祭りってやっぱいいよね!」


 周りを歩く人達もそれぞれの家や宿に向かいながら今日の祭りの感想を言ったり余韻に浸っていた。

 俺とシャーリーもそんな中の二人だった。


 「今日は本当楽しかったね!」

 「そうだな! 楽しかったな!」

 「最近いろんな事があったから……やっぱりこうやって楽しむのも大事だね!」


 確かに、最近いろんな事があった。

 ドラゴンの事、イストニア帝国との戦争の事、ゴルゾーラ教の事。

 俺とシャーリーも大切な人を失った。

 そして、イストニア帝国との戦争。

 ウィルとソニンも大切な人を失っている。

 俺もロイもシャーリーとアリィに心配をかけた。

 それなのにこれからまたゴルゾーラ教の事で心配をかけるかもしれない。

 ゴルゾーラ教……無詠唱に魔力操作、闇の精霊に魔人化。

 こんな楽しい時間はなかなかもうないかもしれない。


 「ハル君……?」


 シャーリー、いつも俺を支えてくれる。

 シャーリーはいつも俺に助けられたって言ってるけど俺はシャーリーに助けられている。

 俺にとってシャーリーはーー……。


 俺の世界から音が消えた。

 周りの人たちの声も、波の音も。

 そして、俺の口から自然と言葉が出る。


 「シャーリー、俺はシャーリーが好きだ。付き合って欲しいーー……」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ