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第四百五十六話 ゴルゾーラとの戦い その8

「貴様に何が分かる!?」


 ゴルゾーラは今までと違い感情を露わにして叫ぶ。


「ゴルゾーラ、おまえは生まれながらにして持った才能や立場で人生が決まるみたいに言ってるけど、それは違う! 生まれて自分がどう行動するかによって人生は決まるんだ!」


「何を綺麗事を……」


「綺麗事じゃない!! 俺はこの世界で……最初は一人だった。でも、今は違う。こうやってたくさんの人に囲まれている」


 そう、俺も最初は一人だった。

 村のみんなから避けられ一人で生きていた。


「ふん、それはおまえが人以上の才能……力を持っていたからだろう」


「違う。俺は確かに力を持っている。でも、力だけじゃきっとこうはなってなかった。俺は力を持っていても弱かった。だから、みんなを頼り、みんなに助けてもらった。それに、力だけなら俺より強い人だっていた」


 ルイーズ師匠……師匠は俺よりも強かった。

 でも、師匠は力を誇示なんてしなかった。

 力を持っていても、偉ぶることなく一人の人間として生きていた。


「その人は力があっても、力のみで生きていた訳じゃない。才能……才能だけじゃなく努力もしただろうけど、それで得た力があっても一人の人間として苦労しながら生きていた」


 力があってもそれだけですべてが解決したり、生きていける訳じゃない。


「人は生まれながらにして持った才能や境遇はあるだろう。でも、それだけで人生が決まる程、人生は甘くない! どんな人生になるかは自分の頑張り次第……人生は自分が努力しなければいけないんだ!」

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