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第四百五十三話 ゴルゾーラとの戦い その5
「なに……?」
今まで俺たちに押されていたと思っていたゴルゾーラが、不意に口角を上げてニヤリとする。
「ふん!」
次の瞬間、ゴルゾーラは黒いオーラを自らに纏った。
「そんな……」
ルルが声を漏らす。
未だに結界を維持しているのにその中でゴルゾーラがまたあのオーラを発生させ維持しているのに驚いているようだ。
「所詮、上位精霊の結界。私は精霊ではなく神の力を得ているのだ!」
「きゃっ!」
ゴルゾーラが叫ぶと同時にルルの結界は壊され、辺り一帯を闇が覆う。
「これが神の力……おまえ達に勝ち目はない!」
ゴルゾーラはそう言って俺達の前で叫んだ。




