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第四百四十七話 失われた大陸 その6
「霊峰フォルクレスト……?」
ゴルゾーラの言った言葉が俺の頭の中で反芻する。
「そうだ。我の復活には二つの条件があった。一つは負の力を強め、その力を封印されている私に注ぐ為にゴルゾーラの名を広める事。そして、もう一つは私を封印している聖なる力を弱める事だ」
まさか……?
「聖なる力を弱める為には霊峰フォルクレストを血に染める必要があった。そこで私はラース教の司祭を利用した」
そんな……。
「私の目論見通りに司祭は動き、結果、霊峰フォルクレストは血で汚れた。それも私の予想を上回るほどに」
「っ!?」
やはり……そんな……。
「うぉぉおおお!!!!」
ゴルゾーラの言葉に背後から一つの影が飛び出した。




