468/494
第四百四十五話 失われた大陸 その4
「……話?」
いったいなんだ?
今の状況でいったい何の話をーー。
「っ!?」
俺がゴルゾーラの言葉に疑問を持っていると、俺の横を一つの影が飛び出す。
「クロード兄ちゃん!!」
それと同時にラートの声が響く。
「うぉぉおおお!!!!」
俺の横を飛び出したのはクロードだった。
クロードは黒いオーラを纏いながらゴルゾーラへと詰め寄り、剣を振るう。
「なに!?」
誰もが虚を突かれ動けないでいる中、ゴルゾーラはクロードの剣を指二本で挟んで受け止める。
「……愚かな」
ゴルゾーラがそう呟いた瞬間、クロードの纏ったオーラが消えていく。
「なに……が……」
クロードは苦悶の表情を浮かべながらゴルゾーラを睨みつける。
「……それも踏まえて話してやろうと言うのだ」
ゴルゾーラはそう言うとクロードを軽々とこちらへと突き飛ばした。




