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第四百四十二話 失われた大陸 その1
「ここが失われた大陸……」
俺達は神竜ルチアの背に乗り、失われた大陸へとやってきた。
目下に広がる景色は本当に何もない。
ただの荒野が広がるばかりだ。
「この大陸はファラン様の時代に首都があった大陸ですが、ゴルゾーラとの激しい戦いによって草木も生えない土地になってしまいました」
俺の呟きにルクスが答える。
「でも、なぜ今になっても草木が生えないんだ?」
「それはゴルゾーラが使った闇の力の影響です。ゴルゾーラは邪神アポフィスの力を利用しました。その力は強大だったのです。熾烈や戦いでした……」
「そっか……」
そんな力を持った相手と父さんと母さんは戦ったのか。
「おい、ハルあれ!」
ロイが言う方向には何やら黒いオーラが漂う場所があった。




