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第四百三十五話 対カルザル その19

 もしかしてゴルゾーラは……。


「心を闇に染められ堕天した」

「そんな……」


 今まで黙って聞いていたシャーリーも驚き呟く。

 まさかゴルゾーラが心を闇に染めた理由が母さんだったなんて……。


「私はそんなゴルゾーラ様をほっておけなくて行動を共にする事にした。それが誤った道だとしても一人で歩ます事は出来なかった」

「でもそれじゃーー」

「わかっている。でも、誰かが側にいるのと一人では違う。……まぁ二人を見てきたからほっておけなくてってのもあるが。私にはゴルゾーラ様を止める事は出来なかった。でも、手を合わせ話して分かった。ファラン様の息子である、貴方と貴方が選ばれたララ様の移し身のような貴方ならゴルゾーラ様を止める事が出来るだろう。大人の問題に子供を巻き込むのはどうかとは思うが頼むーー」


 そう言葉を残すと、カルザルは光の粒子となって消えて行った。

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