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第四百三十三話 対カルザル その17
「……どういう事だ?」
なんだ? 今までのカルザルとは様子が違う?
カルザルは俺の言葉には答えず、俺とシャーリーを一瞥すると口を開いた。
「私は小さい時からゴルゾーラ=アイディール様わそしてファラン=アイディール様の世話をしていた」
「っ!?」
なんだって!?
「私はお二人が小さい頃からよく知っている。二人とも小さい時は仲が良かった。ファラン様は次代の王に。そして、ゴルゾーラ様はそれを支えると二人は小さい時から二人で話されていた」
そんな……小さい時は父さんとゴルゾーラは仲が良かったのか? でも、だったらなぜ……。
「しかし、お二人が成人された時、我々古代人種、そして人族との間の友好を深める話が上がった。ちょうどその時、人族の中に創造神アテンの加護を受けた人間……ララ様が現れた。古代人種と人族……未来永劫安定した世の中を作る為に古代人種と人族の間で婚約する事が決まり、ララ様が来られた時に二人の間に溝が出来てしまったのだ」




