453/494
第四百二十九話 対カルザル その13
「そんなバカな……」
カルザルは漆黒のオーラが消えた事に動揺して動きが止まる。
シャーリーがやったのか? ……いったい何が…………?
俺が何が起きたのか思案してシャーリーの方を向くと、シャーリーはニコッとして俺に微笑む。
「ハル君、大丈夫?」
そして、シャーリーは近付いてくる。
「あ、あぁ、ありがとう」
「良かった、これでちょっとはハル君に恩返しできたかな?」
「えっ……? 恩返しって……シャーリー記憶が戻ったのか!?」
「うん、さっきね」
「そっか! それは良かった!」
「ゴメンね、ハル君。記憶なくなってて……」「ううん、シャーリーは何も悪くないさ。でも、本当良かった」
シャーリーに記憶が戻った……本当良かった。
「貴様何をした!!」
俺とシャーリーが話していると、カルザルが叫んだ。




