〜蘇る記憶〜
カルザルがハル君と戦ってるのを、援護しているとカルザルが動きを止めた。
何? どうするつもり?
「っ!?」
そう思った瞬間、カルザルは私の方へと向かってくる。
「シャーリー!!」
ハル君は私の名前を呼びながら、カルザルへと魔法放ち、私を助けようとしてくれる。
それでも、カルザルはハル君を気にせず私の方へ向かってくる。
私は何とかしようとしたけど、恐怖で身体が動かなくて、最後には怖くて目を閉じた。
「グハッ!」
「ハル君!?」
怖くて目を閉じたけど、衝撃がこない代わりに声が聞こえ、目を開けると背中を斬り付けられたハル君が目に入った。
なんで……? なんで私の為にそこまで……?
「シ、シャーリー、逃げろ……」
なんで自分を犠牲にしてまで私を……。
「っ!?」
その瞬間、私の脳裏に今まで失われていた記憶が戻る。
そうだ……私はいつもハル君に助けられていたんだ……。
今回が初めてじゃない。
ハル君はいつも私がピンチの時には助けてくれたんだ。
そのハル君が今目の前で……。
そうだ、次は私の番だ。
私がハル君を助けるんだ!!
『ソノ清キ心、ソシテ絆……我ガ力を貸ソウ』
その時、私の心の中に声が響いた。




