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第四百二十五話 対カルザル その9
「こざかしい」
カルザルはそう呟くと、シャーリーの方へと向かい地面を蹴る。
「っ!? シャーリー!!」
俺は咄嗟の事ですぐには動けず、ワンテンポおいて叫び、カルザルを止める為にシャーリーの元へと向かう。
対するシャーリーは一瞬びっくりしたようだけど、水虎で対抗しようとする。
「甘い」
しかし、カルザルは剣に纏う漆黒のオーラを強くすると、軽々と水虎を一蹴しなおをシャーリーへと向かう。
「くそっ!」
俺は時間稼ぎ程度でもいいからと思い、カルザルへと岩砲弾を放つ。
しかし、カルザルは一瞬こちらを向き、剣を振るうと漆黒のオーラが岩砲弾を無効化する。
くそ、やっぱり通じないか。
でも、ほんの一瞬だけど、時間を稼げた。
間に合ってくれ……っ!




