447/494
第四百二十四話 対カルザル その8
「うぉぉぉおおおおお!!!」
シャーリーに助けてもらった俺は、カルザルの剣と長時間触れないようにするように、ヒットアンドアウェイで、立ち止まらずに常に動きながら剣を振るう。
「甘い!」
しかし、俺の攻撃はなかなかカルザルへと当たらない。
時に魔法で目くらまししながら、攻撃しているにも関わらず、カルザルは問題なく対応する。
むしろ、俺の攻撃の隙をついてカルザルは攻撃してくるし、時々危ない場面がある。
でも……。
「っ!?」
俺の隙をついて攻撃してこようとするカルザルに対して、シャーリーが新たに水虎は発動させ、カルザルへと攻撃し、俺のフォローをしてくれる。
一進一退の攻防……それがしばらく続いている。
「……」
すると、カルザルが攻撃の手を止め、距離を取る。
何をするつもりだ……?




