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第四百二十一話 対カルザル その5

 俺はそう言うと、剣に送る魔力を増やしてカルザルを見据える。


「行くぞ!!」

「来い!」


 俺はカルザルへと肉薄する。


「うぉぉぉおおおおお!!!」

「ふんっ!」


 そして、俺とカルザルの剣が交わる。


「くっ……!」


 カルザルのレーヴァテインを纏う漆黒のオーラと触れた瞬間、そのオーラが俺の剣に纏うオーラを通じて俺の方へと入ってくる。


 これは……憎しみ、怒り……憎悪? 


 負の感情が俺の心を乱し魔力操作を邪魔する。


「どうだ? この剣に命を奪われた者の怨念は?」


 カルザルが俺に問いかけてくる。

 これが怨念……人間の負の感情……くそ……身体の力が……。


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