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第四百二十話 対カルザル その4

 俺の剣先がローブへと食い込む。

 このまま……っ!?


「甘い」


 剣先がローブへと食い込んだかと思った時に俺の剣は硬いもの……カルザルの剣へと触れ、前に戦った時と同じような嫌な感覚を覚える。

 俺は危険を感じ一旦距離を取る。


「見せてやろう、レーヴァテインの力を」


 すると、カルザルがそう言いながら立ち上がる。

 そして剣の周りを黒いオーラが覆う。

 その色は漆黒のようでオーラの大きさもさっきまでとは比べものにならない。


「この剣は遥か昔より人の血を吸い続けた呪われた魔剣……おまえはこの剣に奪われていった人々の怨念を超える事が出来るか?」


 人々の血を吸い続けた魔剣……あの漆黒のオーラはカルザルだけの魔力じゃなくて、人の血を吸い続けた魔剣が生み出している魔力もあるのか……。

 あれだけの負のオーラ……いったいどれほどの……でも……。


「あぁ、超えてやるさ。俺がその剣に宿った怨念を解放してやる!」

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