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第四百十七話 対カルザル その1
「……おまえが相手か」
「そうだ、俺が相手だ」
俺の相手はカルザル。
以前にこいつと剣を交えたけど、こいつは強い。
それにこいつの持つ剣は普通ではないと思う。
あの黒いオーラを纏った感じは何か嫌なものを感じたし、あれに対抗するにはよほどの剣か、魔力を注ぎ込んで対抗するしかないと思う。
剣で言えば、ロイの持つオリハルコンくらいしか対抗出来ないと思う。
でも、そのロイはルイーズさんと決着をつけなければならない。
だとすると、カルザルを相手するのは俺だ。
俺の底なしの魔力で対抗するしかない。
「おまえの覚悟は前に見せてもらった。私とおまえ……どちらの覚悟か上か決着をつけよう」
カルザルはそう言って、剣を構え黒いオーラを剣に纏わせる。
「言われなくてもそのつもりだ。俺はおまえを倒して先に進む!!」
俺はそう言葉は返し、カルザルに対抗する為、剣に魔力を纏わせた。




