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第四十三話 ルイーズさんの教え 前編

 「じゃぁ、今日から訓練を開始する!」


 俺とロイはルイーズさんの教えを受ける事になった。

 ちなみに闘技場を使えるのは夕方からという事もあって夕方までは城の庭で訓練する事になった。

 シャーリーとアリィはといぅと魔法の訓練をしたいという事で隣で別に訓練している。

 シャーリーは回復魔法を、アリィは攻撃魔法を極めたいという事だったので俺が前もって基礎を教えている。

 そして練習してうまくいかない時は俺に聞いて俺がアドバイスするといぅ感じだ。


 「「師匠! お願いします!」」


 俺とロイはルイーズさんを呼ぶ時は師匠と呼ぶようにと言われている。


 「よろしい! では、始めようか」


 ルイーズさんはそう言うとなぜか俺たちを座らせた。


 「師匠、何をするのですか?」


 俺は座る意味が分からなくてルイーズさんに聞く。


 「俺なりにどう教えて行こうかと思った結果、剣術に関しては一定の技術があるようだから、まず魔力の制御を教えようかと思ってな。魔力の制御、操作って俺は感覚でやってたから教えるのは難しいけど、昔魔力制御を取得する前にやってた事をやってもらおうと思って」


 そう言ってルイーズさんは座り込んだ。

 俺とロイも同じように座る。

 ルイーズさんはこれを座禅と呼んでいるらしい。


 「まず、目を閉じ、自分の中の魔力を感じる事から始める。魔法を使う時、身体から魔力が湧いてくる感じがあるだろ? それを魔法を使わず感じ取る事」


 ルイーズさんの言う通り、目を閉じ、身体の中の魔力を探る。

 この辺も『エターナル・ログ』の知識で知ってはいるけどやるとなるとなかなか難しい。

 俺とロイは最初はうまく感じ取れなかったけどルイーズさんのアドバイスで魔法を使いその時の魔力の流れを覚えて、また座禅を組み魔力を探るという方法を繰り返した。

 すると二人共、3時間後には魔力を感じ取る事が出来るようになった。


 「よし、さすが飲み込みが早いな。まぁ無詠唱で魔法使うくらいだもんな」


 ルイーズさん無詠唱の事知ってたっけ?

 まぁ城では有名だからどっかで聞くか。

 ルイーズさんの言う通り、いや、厳密にはちょっと違うけど無詠唱はイメージで魔法を放つ為、魔法に魔力を込めやすい。

 というのも、詠唱と違うってイメージで構築する分、自分の思うように魔力を注ぐ事になるからだ。

 だから、魔力の流れってのは理解しやすい。


 「じゃぁ次はその魔力を操作して、制御する訓練をしようか」


 ここまでは順調に進んでるみたいだ。

 ……ルイーズさん訓練は真面目なんだな。

  って思ってると時々ルイーズさんの視線が俺たちと別の方へ向く。

 その視線を辿るとメイドさん達がこちらを見ていた。

 ……そう言う事か。

 まぁ全部が全部そのせいでとは言わないけど、そのせいで真面目な部分もあるのかもしれない。

 なんて、思ってしまう俺がいた。

 隣を見るとロイも同じような心境なのだろう。

 こちらを、見て頷いている。


 「こら! 二人共よそ見するな!」


 『どっちがだよ!』


 俺は(おそらくロイも)心の中で叫んだ。

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