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第四百十六話 対魔人化ルイーズ その10

 師匠は俺に倒される事を望んでいる。

 だから、俺は師匠を倒さなくてはいけない。

 でも、今までのように師匠の動きを見て動いたり、読んだりしていたのでは師匠上回る事は出来ない。


 俺が師匠を上回る為には……全てを受け入れ、感じ、動くしかない!


 俺は目を閉じて、視覚以外から感じるものに神経を研ぎ澄ませる。

 風の動き、空気の振動、魔力の流れ……見えた!


 俺は目を閉じたまま、身体を動かし剣を振るう。

 どうだ……?

 俺の感覚が正しければ師匠は後ろにいるはず。

 俺はゆっくりと目を開け、振り返る。


 振り返ろうと動かす俺の身体に痛みはない。

 そして、視線の先には動かない師匠の後ろ姿がある。

 すると次の瞬間、師匠の上半身が斜めに崩れ落ち、黒い霧となる。


「ロイ君!!」


 その光景を見たアリィが駆け寄ってくる。


「ロイ君、大丈夫!?」

「あぁ、大丈夫だ。……やったんだな」

「……そうみたいね」


 俺の短い言葉でアリィは全て分かってくれたようだ。

 そして、二人で黒い霧となって消えていく師匠を見送る。


 俺には師匠が「ありがとう」と言ってるように聞こえた。

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