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第四百十一話 対魔人化ルイーズ その5
突如、アリィの水竜がもう一体現れ師匠後ろからと横から襲い掛かる。
「これで決めます!」
アリィがそう言うと同時に、魔法では最悪弾かれると思って、物理攻撃にしたのか、水竜は師匠へと口を開けて突っ込む。
そして、師匠を水が包み込む。
「アリィいつの間にこんな事を」
「私だってロイ君と一緒に戦うって決めてから、もっと強くなろうと思って……」
振り返りながら、問う俺にアリィは肩で息をしながら答える。
「アリィ……」
アリィもいろいろ覚悟して、一緒に戦う決意してくれてのか……。
「……そんな!?」
その時、アリィが声をあげる。
見ると、水竜が押し返されようとしていた。
さすが師匠、アリィの水竜二体でも対抗するとは……。
「アリィ、後は任せろ!」
俺はアリィの作ってくれたチャンスを無駄にしない為に駆け出した。




