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第三百九十六話 対ダビド その5

「……イキマスヨ!」


 俺とソニンが警戒している中、ダビドはそう言うと同時に動いた。


「きゃっ!!」

「なっ!?」


 ダビドは動いたかと思った瞬間に、その姿がブレて残像のように残り、気づいた時はソニンの目の前にいて、ソニンを吹き飛ばしていた。


「ソニン大丈夫か!?」

「だ、大丈夫です、お兄様」


 ソニンは、張っていた魔法障壁のおかげで、吹き飛ばされはしたものの、致命的なダメージは受けていないようだった。


 良かった……ハルが特訓しててくれたおかげだな。

 それにしてもダビドの奴速い……動けなかった。


「オヤオヤ、シブトイデスネ。マァイイデショウ。ヤッカイナマホウショウヘキハアトニシテ、サキニアナタヲコロシマショウ」


 そう言ってダビドは俺を見据えた。

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