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第三百九十五話 対ダビド その4
ダビドがそう呟くと、右手でローブの中から何かを小瓶を取り出し、一気にそれを飲み干した。
「…………グォォオオオ!!」
ダビドが何かを一気に飲み干したかと思うと、ダビドの体が波打つような感じで形状を変え、一回り大きくなる。
そして、それだけじゃなくて、切り落とした右肩も再生された。
なんだあれは……?
「なんですかあれは!?」
目の前の光景に、ソニンも驚きを隠せないようだ。
「フフフ、モウコウナッテハアナタタチニ、カチメハアリマセン。ホントウハコンナミニクイスガタニハナリタクナカッタデスガ……シカタアリマセン。……イキマスヨ!」
ダビドがそういうと、ダビドから凄い威圧を感じた。
これは、形態が変わって能力が上がってるのか? 一種の暴走状態にでもなったかと思ったらちゃんと理性はあるようだし……これはやっかいかもしれない。
「……ソニン、気をつけろ」
俺はソニンに警戒するように言うと同時に、自身もダビドの動きを見逃さないように、剣を構えながら警戒した。




