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第三百九十話 いざ、出陣!
「やっぱり待ち構えていたか」
「だろうな、見晴らしがいいからな」
「まぁ、探す手間が省けたと思えばいいだろ」
砂漠の先に人影が見える。
十中八九ゴルゾーラ教の奴らだろう。
俺たちは朝起きて準備をすませ、ダンノームを後にして、サラージ王国へと向かった。
ダンノームを去る前に、ルクスにより、他の精霊の協力を得てきたという事で、火の精霊サラマンダーはロイ、水の精霊ウィンディーネはシャーリー、風の精霊シルフィはウィルと契約した。
精霊との契約によって能力が底上げされたのと、精霊が集う事で精霊の力を合わせた攻撃が可能になり、これがゴルゾーラ=アイディールとの戦いの最終兵器になるだろう。
それまでに待ち構えているあいつら……ゴルゾーラ教の司祭とルイーズさんがいる。
そいつらを倒さないと先には進めない。
「よし、行こう!」
俺の声にみんな頷き、俺たちは最後の戦いへと足を踏み出した。




